なんでも解体する前にやるべきこと

テレビと新聞を牛耳る巨大マスコミを解体することの方がよっぽど日本のためになると思います。総務省は早く規制を強化すべきですね。
記者クラブも全廃した方がよろしい。あんな制度があるのは日本と韓国だけでしたが、韓国は廃止されましたね。

日本の報道のあり方は日本の国政のあり方に匹敵するほど重要な問題だと考えられます。なぜなら、マスコミが意図的かはどうか知りませんが、世論を偏った方向に操作しているのですから。
「政治と金」の問題を重箱をつつくようにして報道して日本のためになるのであれば、政治家は一切必要ありません。政治家とは程度の問題あれ、元来そういうものです。

日本の様々な制度が破綻することが予想されながら、ほとんど対策がとられてこなかったのは、元来の性質として縦割りである霞ヶ関を横のラインでつなぎ、また上から監督する役割を担うべき政治が、与野党のスキャンダル合戦や権力闘争続きで、重要な課題をまともに議論せずに放置してきたからという側面が大きいことは否めません。しかしながら、よくよく見ていくと政治家自身がそういう意図をはじめからもって国会論戦をしたがっているというのではなく、どちらかというとマスコミがスキャンダルを見つけてきては大騒ぎし、国会で双方を追及するように煽っているだけのような気がします。その証拠にここ数年のスキャンダルは与党である自民だけでなく、野党である民主や社民からも相当数発覚してきたという動かぬ事実があるのです。

結局、日本をつぶしたのはスキャンダル探しに没頭しているマスコミと、それにうまく乗せられている国民であることに間違いはなさそうです。まぁ、国民はその責任を負えってことなんでしょう。どうぞ消費税をたくさん払ってください。それか医療を諦めてください。

福沢諭吉はこう言いました。

凡そ世の中に無知文盲の民ほど憐れむべくまた悪むべきものはあらず。智恵なきの極は恥を知らざるに至り、己が無智をもって貧究に陥り飢寒に迫るときは、己が身を罪せずして妄に傍の富める人を怨み、甚だしきは徒党を結び強訴一揆などとて乱妨に及ぶことあり。恥を知らざるとや言わん、法を恐れずとや言わん。天下の法度を頼みてその身の安全を保ちその家の渡世をいたしながら、その頼むところのみを頼みて、己が私欲のためにはまたこれを破る、前後不都合の次第ならずや。或いはたまたま身本慥にして相応の身代ある者も、金銭を貯うることを知りて子孫を教うることを知らず。教えざる子孫なればその愚なるもまた怪しむに足らず。遂には遊惰放蕩に流れ、先祖の家督をも一朝の煙となす者なからず。
 かかる愚民を支配するには、迚も道理をもって諭すべき方便なければ、ただ威をもって畏すのみ。西洋の諺に愚民の上に苛き政府ありとはこの事なり。こは政府の苛きにあらず、愚民の自ら招く災いなり。愚民の上に苛き政府あれば、良民の上には良き政府あるの理なり。

憂国とはまさにこのことを指すのでしょうか。日本を憂う一人の医学生としてこの諭吉の言葉におもわず頷かざるを得ないのがまた辛いところです。