政治家も官僚も医師も同じ立場
最近、マスコミと警察のターゲットは政治家、官僚、そして医師であることはほぼ疑うことのできない事実でしょう。それゆえに、彼らから発せられる言葉、専門家の見解などを聞いていると、言葉を置き換えたくなることもしばしばです。農水省辞任のニュースで、「かつては派閥が政治家を徹底して教育し、内閣に送り出していた。今は完全に寄せあつめなので、自民党は人材難に陥っている。内閣自体が人材難で疲弊している」という趣旨のことを言っていたところがありました。これって、派閥→医局、政治家→医師、自民党→医療界と置き換えることができるのではないかととっさに思いました。
さて、官僚もよく似たような状況です
東大卒キャリアいなくなる? 官僚バッシングに賛否両論
ちなみに厚労省は今年、東大出身キャリアは誰も入省しなかったそうです。
不祥事が起きるたびに、国民からは犯罪者を相手にするかのようなバッシングが巻き起こる。それに加え、最近は、下働きで尽くしてきた政治家からも見放され…
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医療事故が起きるたびに国民からは犯罪者を相手にするかのようなバッシングが巻き起こる。それに加え、最近は、下働きで尽くしてきた患者からも見放され…
ね?よく似ているでしょ。政治家はよく分かりませんが、だいたい見ていると官僚も医師も置かれている立場はほとんど一緒。日本最大の医局は官僚制度ですからね。
医療崩壊を叫びつつ、その責任を同じ立場の官僚に押し付け、バカにして満足しているようでは問題は解決しないということです。国民が医師に対してやっていることを、医師が官僚にやっているわけですね。そういうことをしていると、いつか自らがそういう身になる日も近いんじゃないかと思いますけどね。今は医師は「高給取りのヤブ」で終わってますが、「医療崩壊したのはアホな医師が効率の悪い仕事をした挙句、ブログで医療者の士気を落としたからだ」と。
全体責任を皆で負う、失敗を分析して生かすという方向で考えないと医療不信がますます加速するような気がします。で、結局そのツケを一番負わされるのが我々、若い世代なわけですが・・・。
なんだかバカバカしいですよね。