つらつらとゲームを紹介してみる

私の家にはいまどき珍しくコンシューマーゲーム機というものが一切ありません。WiiやDS、PS2もありませんし、ファミコンゲームボーイ、64なんかも一切買ったことがありません。いままでゲームはすべてパソコン上でやってきました。しかも殆んどがフリーソフトや1000円程度のシェアウエア。たまに誰かからもらった海賊版もあるのですが、著作権法云々がうるさく言われる前の時代ですから、そこは問わないことにしましょう。とかく本当にゲームにお金をかけた記憶がないんですよね。でもフリーソフトと言って侮ってはいけません。結構優秀だし、そこから新しいコミュニケーションが生まれることも多いのです。

さて、鉄道好きの方に秋の夜長にぴったしなソフトをご紹介します。日本語版も含めると僕が中2のときから、かれこれ7年以上楽しんでいるソフトです。
Transport Tycoon Deluxe

このゲームは交通会社経営ゲームです。鉄道・道路・船・飛行機を駆使して、町から町へ人や郵便物・貴重品を運んだり、資源の産地から工場へ物資を輸送したり、工場から町へ製品を輸送したりします。AIの他社がでてきたりして、その他社と熾烈な競争をしたり、株式を保有することもできます。

英語やんとか思うかもしれませんが、英語です。日本語版もあってUNBALANCEから出ているのですが、はっきりいってこのゲーム1995年頃に出ているため、絶版状態です。中古でもほとんど出回ってないので、日本語版を入手するには海賊版等でないと不可能というのが実状です。

しかし、英語版は実は作者が著作権を放棄したことによりダウンロードすることが可能になっています。また、TTDPatchやopenTTDといったこのソフトに対するオープンソースの改変ソフトが有志から出ていて、さらに機能が拡張されて面白いゲームになっています。すべてがworldwideに作られているものなので英語が読めないと話になりませんが、まったくお金を使わずにハイレベルなゲームが出来るという利点は見逃せません。また、掲示板などで知り合った海外の同志とともに新しい車両を作ったりできるというメリットもあります。高校時代はこのゲームで知り合った留学中のスペイン人を部室に呼んだこともあります。

ただ、注意しないといけないのが、一度やりだすと際限なく時間を消費します。基本的にこのゲームにはゴールがないのです。もちろん、経営状態が悪く、債務超過になるとゲームオーバーになります。しかし、経営状態が良好であればいつまでも続くので「クリア」という概念はありません。だいたい、僕がするゲームにはそういうものが多い。シミュレータ系が多いですからね。きりのいいところや、飽きたところでストップをかけるという形になります。

しかも、このゲーム1925年から始めることが出来るのですが、1時間で5年程度しか進まないので、とりあえず区切りである2050年に達するまで何十時間もかかります。RPG的なので限りなく時間を消費するのです。でもその間、暇かというとそうではありません。他社が競争をしかけてくるときもありますし、最終目標はすべての町と産業を縦横無尽につないでいくことですから、絶え間ない建設と車両購入、運用の設定をしなければなりません。さらに経営ですから、赤字が出てもらっては困るわけです。赤字や非効率な車両を探してきては、なぜ赤字なのか、効率が悪いのかを考え、改善策を練ります。例えば資源の産地から工場への列車に赤字が出ているときは、資源の産出量が減っていて回転効率が悪くなり、Running costをまかないきれていないことが多いのです。その場合、大量輸送は必要ありませんから鉄道をトラックに転換したり、別の産地行きの回送列車をその産地に一時的に立ち寄らせて積み込ませるなどの対策が必要です。また、逆に駅に人や製品が沢山溜まっていると、地方自治体の評価の低下につながりますから、列車や飛行機を増発して対応します。しかし、増発すると線路容量が足りなくなったり、空港が混雑して余計に輸送効率が悪くなるため、それもバランスを考えないといけません。
また、車両や航空機も購入から年がたつと徐々に信頼性が低くなり故障を起こしやすくなりますから、経年にあわせてメンテナンス周期を変えたりする必要があります。それを怠ると飛行機の場合は墜落事故を起こし、その周辺の評価が一気に落ちることになります。

また、たまに災害が発生します。たとえばUFOが飛んできて線路を爆破したり、戦闘機がやってきて製油所を爆破したり・・・。経済状態もときたまRecessionに陥り、製品の生産が極端に落ちるときもあります。こういう各種イベント等にも対応しないといけないので、あんまりぼーっとしている暇がないのも事実です。

でもゲームとはいえ、やはりManagementというのは面白いなぁと感じます。

このゲームの導入方法については
TTDX英語版のページ
をご覧ください。