まさか騙されるとは

「一律救済なら負担10兆円」? 政府惑わした厚労省の誇大説明
厚労省についてギャアギャア言うほうも言うほうだなぁ、と思ってたら完全に騙された人がいたとは驚きです。たまに厚労省は誤差や政治的意図を超越したとんでもない試算を出してきますが、そういうのには反応することもなく、騙されることもなく右から左へ受け流すのが一番です。族議員といい日経メディカルといい、厚労省との付き合い方を間違えてますね。

しかしながら、本気で騙されるか・・・。どれだけ多く見積もっても1000億円にもならんと思いますが。まぁ、ネタを本気で騒ぎ立てるよりはマシか。

ちなみに「厚労省がどうたらこうたら」と言ってもエネルギーのムダで、何の解決にもなりません。行政の仕事のやり方を(法律面も含めて)根本的に変えない限り、システムエラーはなくならないからです。諸外国では日本がバブルでうかれていた時代に必死で行政改革をしましたが、日本ではバブルとその後のバブル崩壊景気対策で公共事業を増やしたため、ほとんど行政改革に手がつけられませんでした。国民も地方を中心に族議員を駆使してそれを拒み、インクリメンタリズムを踏襲させた。そのツケが一気に噴出しているのです。だから、最近私はこう主張しています。

日本が真っ先に取り組むべき課題は医療崩壊でも農業崩壊でもない。行財政改革である。

ただし、公務員バッシングのような感情的改革ではなく、そもそもインクリメンタリズムが時代に適合しなくなったということを国民が認知した上で理性的に改革しないと、余計に事態が悪化することになるでしょうね。国民はマスコミの扇動を「受け流す」能力を身につける必要があるでしょう。

といいつつ、こんな記事を書いている時点で扇動に乗っている気もしますが。イカイカン。