ふと気付いたこと

今日は午後から授業です。
で、最近ふと気付いたことですが、なぜ自分がここまで医療崩壊問題に興味を示すのか・・・それは僕の中高時代にあるのではないかと思ったわけです。もともと僕は高2まではプロジェクトXにはまって、技術者になりたくて、医学部なんて眼中にありませんでした。小学校の頃は医者を目指していたにも関わらず・・・です。

なぜ、医学部を避けたのか・・・いくつか要因があると思いますが、まず

  • さぼりすぎて国立の医学部を受けるだけの学力がなかった
  • 技術系の仕事もやりがいがあると思うようになった

というのは少なからずあります。

けれども成績のことを無視しても純粋に医者という仕事にあまり興味を持たないようになってしまったというのも結構大きいのです。
その一つの要因は、医療従事者の環境悪化にあるといえると思います。たとえばマスコミがこぞって医療ミスを取り上げるようになりました。医療制度改革だのなんだので医者が槍玉に挙げられることが多くなりました。テレビでそういう様子を見るたびに、そして親が「患者に怒鳴られた、脅された」みたいな話をするたびに医者仕事に対するイメージは次第に悪化していきました。

僕が高2のとき、体育の時間に誤って手をついてしまって舟状骨骨折が疑われました。塾が終わる9時ごろまでは包帯&湿布で十分だったのですが、途中で痛みが激しくなって眠れないほどの激痛に変わったため、親父に連れられて親父の出身大学病院の時間外に行きました。レントゲンを撮った研修医の先生は「折れてる」とか言っていたのですが、オーベンの先生が「いや折れてない」ということで、別に骨折はなかったようなのですが(いまでもたまにその部分は圧がかかると痛むときがあります)、実はその研修医の先生が親父の授業(非常勤だったので)を受けていたらしく「〜先生の息子さんだよね。やっぱり医者とか目指しているの?」「いや〜、最近は医療ミスとか多いですからねぇ。あんまり医者仕事は・・・」「そうだね。そうかもしれないね」という会話を交わしたことがありました。自分でもあまり気付きませんでしたが、この辺に自分がなぜ高2まで医学部を目指さなかったのかということの核心があるのではないかと思います。

したがって、常に医療従事者の環境悪化のリスクを認識しつつ、結局なんだかんだで医学部にきてしまった人間ゆえに、僕は医療崩壊などの話題には敏感にならざるを得なかったのではないか・・・と自分では思うわけです。