今日の国際保健

最近、国際保健が面白いです。今日はうちの大学の外科系(詳しく言うと身元がばれてしまうので)の先生が講義に来ていたのですが、もっぱら

  • 海外留学の注意点と各国の医師養成システム
  • 日本の医療制度に対する不満

でほとんどの講義が終わってしまいました。もともと生体肝移植とかがご専門の先生なので、
「日本の臓器移植法は他の国の医者から言わせれば臓器移植禁止法だ」
とか臨床治験の問題で、
「日本は平等主義だから、RCTを行おうとしても無理がある。アメリカとかなら医療費が払えない貧困層が喜んでRCTに参加してくれる」
「ドイツの医者はブタの手術なんかやとお腹開けるだけでいいけど、日本だと人不足でブタさがしから始めないといけない」
とか本音トーク満載でした。

「ヨーロッパは留学するには面白いところけど、君たちが行きたいヨーロッパの国で医療の質が低いところはどこか知ってるか?あ、チェコとかユーゴスラビアとかその辺は除いて」みたいな話があって、僕はもちろん「イギリス」と答えましたよ。
授業中ずっと僕はニヤニヤしてました。完全にこのブログが扱っているようなネタと一緒ですからねぇ。

で、授業後に色々話をしていて、「海外の教授やったら年収数億やで」とか「労働基準法は守って働きたいやろう」「混合診療やらななぁ」この先生は774先生同様、リバタリアンだなぁと思いました。正直、ネタがあまりにも「新小児科医のつぶやき」などとかぶりすぎていて、絶対この先生ブログとか見てると思って「医療ブログとか見てはります?」とか聞くと「いや、あんまりネットとかしてないんや」と意外な返答が。でも、小松先生の「医療崩壊」を熱心に紹介されていました。僕はついでなので「新小児科医のつぶやき」を宣伝しておきました。