リスクをヘッジするコスト

5才以下までに1000人に2人発生する不治の病気があったとします。その病気にかかると重い障害で生涯で介護や治療に2000万円必要です。裁判が大変だというので、すべての新生児にこの病気の保険をかけるとします。1000人に2人、2000万が必要なので、1000人で4000万を負担します。保険会社の利益を考慮しないと1人4万円になります。すべての新生児に4万円です。リスクをヘッジするコストです。

もう先が見えている老人ならまだしも、収入の少ない若い親に負担を求めるのはカワイソウだというので、税金でこれをまかないました。少子化の時代とはいえ、日本では年間100万人の子供が生まれています。一人4万×100万人=400億円。この病気のためだけの保険に年間400億円を恒常的に支出する必要があります。