電子政府とはいうものの
<年金問題>氏名ない記録、数時間で抽出できたはず…検証委
まぁ、記事を見る限り社保庁は本当に知らなかったみたいですね。というか基本的に霞ヶ関の仕事は「法律解釈」「政策立案」がメインになるわけで、パソコンというのはそういうもののツールでしかないわけです。
だから基本的に使うソフトというのは
- WORD(文書作成の基本), 一太郎(見え消しが使えるのが便利)
- EXCEL(予算係とかは必須)
- POWER POINT(政策のイメージを作ったり発表用として)
- ADOBE ACROBAT(ネット発表用の資料として)
まぁ、省にもよると思うのですがこのぐらいで十分事足りるんですよね。逆に言えば、この程度ができればパソコンスキルについては全く問題がないわけです。データベースなんかは詳しい人は殆んどいないと思いますね。調査統計部とかは比較的パソコンの得意な人が集まっているので、パソコンで困ったことがあればだいたい統計の部署に言えば相談に乗ってくれることが多いようですが、彼らも決してオタクばかりではないので知らないことも多い。電子政府とは言えども、使うだけじゃなくてちゃんとシステム構成を把握して管理できる人は多くはないのです。もともと霞ヶ関官僚の人数は毎年減り続けて、一人当たりの仕事量はかなりのものになっていますからね。そこまで気を使う余裕はないのでしょう。地方には5時になったらぱっと帰る暇そうな公務員が沢山いるのにね。改革するところが間違っているんですよ。今回の問題はその辺が結構露呈しているような気がします。
ところで、見ている皆さんも是非気をつけてください。最近のAcrobatは要注意です。紙をスキャンした直後にどうやら自動的にOCRがかかってその情報が埋め込まれてしまうようです。したがって、スキャンした後はOCRデータをちゃんと消しておくか、見られては困る情報は上から黒塗りするのではなくて、紙に黒塗りした状態でスキャンしないと情報漏えいにつながります。結構マニアックなのですが、これがあちこちでトラブルを引き起こしているみたいで・・・。官公庁でも研究所でも同様のトラブルがあって一部は新聞沙汰になっていました(つーか1ヶ月間に違う2箇所で同じトラブルの話を聞くなんてよっぽど問題があるような)もっとも、その情報は「公開することがあるかも」と断った情報だったので法的には問題はなかったみたいですけどね。