権力争い

今日、食堂で友人としゃべっていて、中高の生徒会の話題が出ました。友人に僕の出身校では生徒会に「三権分立」という制度ができていて、いつも評議会と中央委員会の権力争いが云々という話をすると、ひどく驚かれてしまいました。だいたい、どこも問題が出たら当事者間のちょっとした話し合いで解決するので、権力争いのようなことにはならないと言うんですね。平和だなぁと思いました。

僕らからすれば、そういう確執じみた主導権争いみたいなものは、どこでもありましたからね。学校の成績でもお互い競い合ったりしている人も多かったですから。どれだけ成果を上げられたか、それで組織内での地位が大きく左右されていましたしね。ある意味、そういう世界が当たり前だと思っていましたし、今でもそう思っている節はあります。アンテナは常に張り巡らして、評判とパワーバランスに注意する、これは基本でしたよね。

で、僕が「生徒会やクラブでの主導権争い、権力争い等々に疲れて休みたくなって、出身校からすると少し傍流で、平和なここの医学部に来た」という話をすると、「20才とは思えへんわぁ。40才ぐらいの権力争いに負けた人間の言葉みたいやで」と言われてしまいました。ちなみにやっぱりここは平和だと思います。みんな自由だし、外に出て活躍したいと思っている人が多いですからね。どこかの大学みたいに、レベルが高くて関連病院のパイが限られてくると白い巨塔みたいに権力争いが激しくなりますからね。
すくなくとも学部の6年間はそういうものとは無縁のところで、自由にのびのびとしていたいと強く思ってたんで、あえて高望みはしなかったんですが。本当にいまの大学でよかったと思っています。みんな親切だし、権力争いもないし。ただ、まとまりはないですけどね。

ただ、少し生ぬるすぎて、たまに権力争いのピリピリした雰囲気が恋しくなるときもあります。常に全力で走らないといけないので、しんどいですが、それもそれなりに充実感はありますよね。他人はほとんど信用できなくなりますけれどもね。

あ、そうそう、その友人に「権力争いとかドラマの世界でしか想像できない」といわれたので、「村上世彰みたいなやつが集まっているところを想像してくれ」といったらだいたい分かってくれました。