防衛省版岡光事件?

守屋前次官が逮捕されましたね。厚生省の凋落が岡光事件に端を発するというのは有名な話ですが、今回の事件は防衛省版岡光事件になるような気がしてならないのは気のせいでしょうか。

岡光事件のとき私は小学生で、事件の名前自体は聞いたことがあっても、ほとんど何も覚えていないのですが、とりあえずネットで検索した資料をまとめてみました。
厚生省・汚職事件(彩福祉グループ贈収賄事件)
霞が関官僚日記 素直なお人…岡光元厚生事務次官
私説「俯瞰・厚生労働省略史」

ちなみに岡光氏は「診療報酬を上げても医者の奥さんの毛皮に化けるだけ」という発言で有名だそうですが、これって私も正しいとは思いませんが、全く間違っているかというとそうでもないように思います。確かに医師の給料は診療報酬から出ているという事実に間違いはないですから。ただ、そういう側面も否定はできないが、決してメインではないはずだということは主張しておきます。まあ、でも武見時代を中心とする日本医師会が厚生省と長年にわたってドンパチやってきたことから考えると、そういう発言が出るのもある意味やむをえないのかもしれませんね。少なくともあの時代から続く歴史的な禍根は今の厚労省にも強く引き継がれているように思います。岡光事件が今でも厚労省に強い影響を与えているかのごとく・・・。

さて、守屋事件を契機に防衛省はどんな凋落をたどるのでしょうか・・・それとも北朝鮮や台湾を使って防衛省の必要性を誇示することになるのでしょうか。

もし、私が某A医大に行っていたら岡光と守屋のダブルパンチになっていたかと思うとちょっと恐ろしいですね。高校の同級生で一人行った人がいるのですが・・・クセが強い人だったけど、今はどうしているんだろうなぁ。銃を持って走り回っているのかなぁ。所沢の広いキャンパスがうらやましいですね。日本一を争う狭い医学部の人間としては。

あ、そうそう紹介していなかったかもしれませんが、この本が面白かったので紹介しておきます。

誰も書かなかった厚生省

誰も書かなかった厚生省

医事評論家のパイオニア、水野氏の著書ですが、さすがに厚生省発足の時期から取材を続けているだけに歴史に関してはかなり詳しいです。吉村論文で有名な故吉村氏と弟子たちの関係とか、思わず「へ〜」というようなことが書いてあります。日本医師会バージョンもあるみたいなので、いずれ読んでみようかと思っています。