ようやく解決

日本の医学書ではあまりありませんが、最近出版されている英語の医学書を買うと特典としてCDやOnline Accessの権利がついてきます。翻訳代がかかっている翻訳書よりも安いですしね。オンラインで教科書を見ることができるので、一冊1kg近くある本を持ち歩かないで済みます(そもそも満員電車で通学に1時間かかっている現状では持ち歩くのは不可能です)。図もコピペできるので、すぐにスライドを作ることが出来るというメリットもあります。

個人的に気に入っているのが、Elsevier SaundersのStudent consultというページなのですが、毎回SQLのエラーが出てログインが出来ませんでした。メールで問い合わせしてクッキーを削除しろというアドバイスももらったのですが、結局解決せずに数カ月間放ったらかしにしていました。

今日、たまたま「別のアカウントを作ったらなんとかなるかも」と思って別のアカウントを作ったのですが、あっさりログインに成功してしまいました。しかも、なぜか前のアカウントでもログインできるようになっていました。これで久々にネットを使って勉強できます。しかしながら、日本の出版社でこういうことをやっている会社は少ないですよね。やっぱり日本の医学生だけを相手にしていては採算が取れないということなんでしょうかね。

日本は翻訳文化だということがよく言われます。なんでも翻訳しちゃうんですよね。だからよく医学部の先生がおっしゃるのは「最近の医学生は英語で教科書を読まないから、英語力が下がっている。発展途上国医学生は翻訳書なんてないからみんな英語でテキストを読んでいる。だから英語圏でもなんとか渡り合っていけるのに、日本人の学生や院生はそれができない。医師国家試験は英語にしないといけない」と。まぁ、僕はここは日本だし、それはそれでもいいんじゃないかと思っていますが、むしろ、これから人口減少時代にそもそも翻訳文化を維持することが出来るのかという点を心配しています。市場規模が小さくなれば当然、一冊あたりの翻訳のコストは上がりますから、価格が高くなり需要が減少すると。そうなってくると出版数が多くない専門書はあまり翻訳されなくなるのではないかと思うわけです。となると、困るのは今まで日本語だけで勉強してきた人々です。突然、「今後は翻訳しないので英語で読んでください」と言われても・・・ということになります。

やっぱり今のうちに英語のテキストを読んでおくべきかなと思いますね。

でもなんで、みんな英語の論文を避けたがるのかなぁ・・・。普通の論文は研究の手法とかを理解しないと正しく読みこなせませんが、Review論文なんかはその辺を気にする必要はないし、巷の怪しげなネット情報よりもよっぽど確実だと思うんですけどね。ちなみに、僕は正直英語は得意ではないんですけどね・・・中高のときはいつも平均ぐらいしか取れてませんでしたし、センターも180ちょっとでした。僕よりも英語の得意な同級生(センター198とか神でしょ)が、英語の文章を嫌がる様子を見ているといつも疑問に思います。まぁ、得意、不得意というよりは好き嫌いの問題なのかもしれませんが。