高速道路論議

昨日、親父とgoogleの地図を見ながら、高速道路について議論しました。関西地方の結論は

  • 混雑が著しい淀川左岸の大動脈国道1号線のバイパスとして第二京阪は必要
  • 和歌山の高速道路は混雑が著しい田辺・白浜までの整備が適当、それ以南は混雑も少ないため必要ない
  • 第二名神の高槻〜神戸北は完全に山の中を通っており環境破壊であるため必要なし。中国道の宝塚TN付近の混雑は20km程度の短距離バイパスを設けることでおおむね解消できるのではないか。少なくとも山の中を何十キロも通してまで作る道路ではない。(この辺を知っている人間からすると、なんであんな山奥をと思う。完全に山道なので免許取りたて時の運転練習によく使った)せめて川西から高槻までは山麓を通さないと需要は見込めない(箕面付近のR171がいつも渋滞するのでその解消策としても)
  • あと数日で開通する草津亀山間は大阪名古屋の時間短縮につながるため必要性はあったと判断できる
  • 大津−高槻はいつもスイスイの京滋バイパスが存在する以上、全く意味がない(凍結は正しい)

はっきり言ってこれ以上の整備はいりません。紀伊半島一周なんて馬鹿げてます。

先日、初の免許更新があって門真に行って来ましたが、第二京阪の橋脚が数多く建設されていました。まぁ、日本の大動脈国道1号線の渋滞はひどいのでやむをえないとは思いますが、見ただけでも莫大な金がかかっていることは容易に想像できます。

しかも最近の道路は山中を作る傾向にあるので、環境破壊が著しいんですね。高速道路ではありませんが、第二名神の完成を見越して作った箕面グリーンロードという有料道路があります。新御堂を延長して箕面の山中をぶちぬき、第二名神のインター予定地まで北進したトンネル中心の道路ですが、おかげでかの有名な箕面の滝が枯れてしまいました。今はポンプで水をくみ上げて水を流している始末です。何を考えているのか分かりません。

一方で171号や176号の慢性的な混雑は解消されていません。あの地域は人口も多い上に、中心街をパスする車も混じるので、いつも混雑しています(171号高槻〜箕面に関しては主要幹線道路なのに右折車線が少ないというのもある。初心者の頃は左ばっかり走ってました。でも左レーンも店に入る車やバスが多く、常に前方を注視していないと追突の恐れがあります。今は右レーン中心でたまに右折があると左へ車線変更してます)。ああいう道路の近くにこそバイパスを作るべきであって、あんな山奥にバイパス高速を作ってもこれらの混雑解消にはつながりません。第二名神高槻神戸北間はルートをもう一度見直すべきです。


参考:171号線右折レーンなし、50km/h片側2車線道路
ニコ動で説明しやすい動画を見つけたので紹介します。
(ニコニコ動画)国道171号線 高槻〜茨木
比較的空いている時間帯の動画のようですが、注目すべきは交差点での右折車線が少ないことと道幅が狭いこと。3:40ぐらいに右レーン走行中だった車が前方の車が左レーンに移った様子を見て左車線に進路変更しました。あれが日常です。動画最初の八丁畷(R170との交差)の渋滞は毎日です。


(ニコニコ動画)国道171号線 茨木〜箕面
右レーンは比較的増えてきましたが、ない交差点もあります。この動画で特徴的なのはバスの停車レーンがないので、バスが停車していると左車線が完全にストップしてしまうこと。50km/h道路なので一度停車してしまうと右への車線変更は至難の業です。3:40ぐらいにモノレールがある交差点が移っていますが、この交差点を右に行って何kmか坂を登ると彩都に着きます。第二名神のICができるのはさらにそこからずっと北へ行った地点です。


第二名神ルート図(オレンジは171号線)

衛星画像(google)と重ね合わせると山の中を通っていることがよく分かる。左下の尺が5km。ちなみに箕面ICも茨木北IC付近もかなり辺鄙なところです。