ネズミ捕りがウヨウヨ

今日は家族の雑務手伝い等を兼ねて、4時間ぐらい北摂〜西宮エリアで運転をしていたんですが、2008大阪ブロック作戦のせいか、白バイやパトカーがウヨウヨいました。兵庫県でも少しマシですが監視中の警官やパトカーがウヨウヨ。おそらく、今日だけで10箇所以上の取締・巡回パトロールを見ました。バイクが多かったですが、捕まっている様子も3回ぐらい見ました。正直、あれだけの警察車両を見たのは2年半の運転暦では初めてです。とにかく、自分は捕まらないように慎重には慎重を期して運転してましたが・・・(というか無茶な運転ができるほどの技量はないんで、基本、無理はしない主義です)。

で、帰りに新御堂R423を箕面方向に走っていると、この地点に差し掛かったんですね。

ここは航空写真からでは分かりませんが、名神高速をくぐるために一度新御堂が下り坂になり、名神をくぐった後、桃山台に向かうために長い上り坂が続くところです。新御堂の中でもきつい坂道が続く道路で、スリップを恐れてか、それとも名神の橋脚による視界の悪さからか、この坂の区間だけ車線変更禁止のオレンジラインが引かれています。

新御堂は制限60km/hですが、僕は追い越し車線を75km/h前後で走行していました。(一般道は左レーンでも制限+10km/hで走るというクルマ社会の暗黙の了解ため。教習所の仮免の時から、他車への迷惑を避けるため試験コースと高速以外は5〜8km/hオーバーで走るよう指導されてました)。左レーンの車は通常の70km/hよりは遅くて、65km/h前後で走行していたので、江坂付近までに10台前後を追い抜きました。そして、この区間に差し掛かったとき、前後には車が遠くにしかいなかったため(前の車群が85km/hぐらいで走っていたので置いてけぼり)、車線変更をしないでオレンジライン区間に突入したわけです。普段なら下り坂でアクセルを緩めつつ80km/h前後まで加速した後、1500ccなので登りをウンウン言わしながら70km/h前後で走るのですが、この日は前方の側道を走行中のパトカーの赤色灯が見えたため、「また、いるよ〜。今日で何回目だろう」とか思いながら75km/h前後で下りを走行していました(だいたい、20km/h以上オーバーすると取締リスクが一気に高くなるという親の経験則がある)。すると、さっきまではるか遠くに見えていた車のライトがグングン近づいてくるんですね。「しまった車線変更しておくべきだったか」と思いましたが、これ以上出すとパトカーに捕まる恐れがあったので、75km/hを維持することにしました。案の定、登り区間開始から200mほどしてから追いつかれたのですが、なんとその車は車線変更禁止を無視して左からブォ〜ンと追い抜いて行きました。まぁ、この区間は登り坂の速度が車のパワーに依存する側面もあって、結構そういう追い越しが多いので、普段なら驚かないのですが、さすがにパトカーが上から見ている中で「勇気あるなぁ」とか思っていたら、追い越された瞬間、上の方で「ウ〜」とか鳴ってるんですね。中環などで行われている一般的なネズミ捕り待機とは違い、側道が本道に合流するまで数百メートルあるので、一瞬、側道の車で違反したのがいたのかなぁと思ったのですが、パトカーは止まらずに走行しています。

「さてはさっきの車だな」と思い、オレンジラインを過ぎてから左に車線変更し、オービスと合流があることもあって60km/hぐらいで走行し、バックミラーをチラ見しながら様子を見守っていたのですが、案の定、側道から本線に合流し、追越車線をサイレンを鳴らしながら猛スピードで通過していきました。最終的にあの車が捕まったかどうかは分かりませんが、とかく、パトカーを見たら前後の車がどうであろうとKYになった方がいいということです。もし、追いつかれたときに気遣って車線変更していたら、こっちが捕まるところでした。

ちなみに大阪では大体15km/h以上オーバーしなければ捕まることはほぼないようです(そんなんで捕まえていたら警察の能力を超えてしまう)。逆に地方では結構取締りが厳しいようで、横断歩道で歩行者が待っているときに止まらなかったら即捕まえられるところがあるようです。大阪では後ろに車がいるのに横断歩道で歩行者を待つなんて愚行を犯すと、クラクションのオンパレードです。まぁ、免許取得から2年半で運転技術も平均以下ですから、何かとクラクションを鳴らされることは多いですが、大抵、そういうときは後ろの車が無謀な運転を要求している(たとえば右折レーンのない片側1車線道路で、対向車1台の右折のスキを見て右折せよと言う。後ろに直進する原付や自転車が隠れていたらどうするのかと。複数台対向の右折が連なっているときは、時間に余裕があるので右折しますけどね)場合が多いということもあって、意地を張って慎重運転をすることにしています。

他人に何と言われようと自分の道を行く。いいじゃないですか。私はそういう人生に憧れますね。

「他人と同じ道では他人と同じ程度のことしか出来ない。常に他人と違うことをせよ」というのは小3・小4のときのにちょんまげをした担任の先生によく言われたことです。(それだからか知りませんが、あのクラスの出身者は個性の強い人が多いです。ちなみに普通の公立校ですが)今でもその教えは僕の中では徹底しています。とにかく、周りの人間とは一味違う変わったことをするのが好き。ムラ社会なんてクソ食らえです。都会育ちだからこそなせる業ですが、これからは多様性が重要な時代。決して間違ってるとは思いません。もちろん他人と同じことをするのが尊ばれる日本社会では、ある程度リスクがあるのは承知しています。けれども同じことばかりする人間ばっかりいても、そこから先には何ら革新がありませんよね。進歩していくためには少し変わったことをするスパイス的な人間が必要ですし、そのことは18世紀以降の歴史が幾度となく証明しています。できればそういう役割を担いたいし、少なくとも、そういう人間をサポートすることが僕の使命だと感じています。特にスパイスには反発が付き物ですから、サポート・援護というのも大事な仕事です。

幸い、最近の若者世代は「個性」を大事にしている人が多いです。もちろん、「個性」が大衆的な流行であることも少なくはないのですが、少なくともかつてのようなムラ的気風はあまり感じません。古い人間からすれば、「最近の若い奴は」とか「モラルがない」という話になるんでしょうが、他人と同じことをしていれば、人並みの生活ができる時代はもはや終焉を迎えています。グローバル社会が特に先進国の人間に対して他人と違うことをすることを要求しているのです。よく観察していれば、「モラルがない」のではなく、モラルに対する考え方が多様化しているだけであることに気付くはずです。中には古い世代よりも律儀に行動する人もいますし、それもまた立派な個性です。

車の話からいつのまにか人生観の話に飛んでしまいましたが、とかく、ネズミ捕りには気をつけろということでした。