分かりやすさと学術的正確性は相反する?

4年になってSTEPシリーズを買ったのですが、読みはじめてすぐに思ったことは、「なんと非学術的な表現が多いのか」ということでした。ホルモンが「頑張っている」とか、確かにそう書いてくれると読み手としては分かりやすいのですが、そもそも生理学的な生体システムではこのような現象はあくまで制御調節因子に対するレスポンスにしか過ぎないわけで、「頑張っている」というような解釈的表現を鵜呑みにするのは非常に怖いことです。教科書として「STEPが全て」みたいに使っている人も多いのですが、あくまで分かりやすい「読み物」として捉えて使わないと後で痛い目に合うような気がします。