タバコ増税について思うこと

中川氏が消費税を増税するよりタバコ増税をすべきだと主張したのに対して、Yahooなんかが意識調査をしているようです。肯定的な見方が半分ぐらいある一方で、大した税収にはならないという声や愛煙家をバカにしているといった意見もありますね。

私は医学生としてタバコ1箱1000円に大賛成です。医学を勉強していると分かりますが、多くの病気のリスクファクターとして喫煙が関与してくるんですね。肺がんや肺気腫だけじゃない。虚血性心疾患も脳梗塞も、みんな喫煙がリスクファクターとして関与してきます。酒の場合は少し摂取した方が特定の病気にはなりにくいという研究結果もあるのですが、タバコではそういうケースは殆んどありません。害しかないといっても過言ではないでしょう。

というわけで、医学部では喫煙者は肩身が狭いみたいですね。うちの大学ではありませんが、教授の中には成績は出来なくてもよいが喫煙しているヤツは落とすと公言している先生もいるそうで、喫煙者=バカというイメージは少なからずあります。

単に自分がCOPDになって死よりも悲惨な目に合うとか、受動喫煙で周りに迷惑がかかるだけではなく、喫煙が医療費をどれだけ押し上げているか(1兆円以上だとか)ということを考えれば、喫煙者には大幅なペナルティを科す事はやむをえないと思います。