ネットを知らぬ下らぬ議論

厚労省のパソコン問題ですが、そもそもこれを問題にしたやつは単なるバカか、ネットを使ったことがないんじゃないかと思いますね。事件では掲示板なども不適切使用とされていますが、googleで医療や社会保障関連のことを調べると必ずと言っていいほど2chやブログが引っかかってきます。彼らの主な仕事は法案作成だけではなくて、国民の不満をある程度吸い上げて政策に反映したり、資料を作成することですから、これらの掲示板の情報は少なからず役に立ちます(実際、私も種々の資料作成の時に掲示板の資料を参考にすることは多いですよ。もちろん、もう少し信頼できる情報源で確認は取りますが)。

また、落語やゲームサイトにしても、果たしてそれが意図的にアクセスされたものなのか、それともたとえば検索で引っかかってきて、あるいはリンクを開いたらたまたまゲームサイトであったのか、その二つを完全に区別することは極めて難しいと考えます。真面目な調べものをしていても、そういうサイトが引っかかることは多いですし、インターネットを使っている人ならばそういう経験は毎日のようにしているのではないでしょうか。

今回の12万件がどの時間帯なのか、ということも気になります。さらに前も指摘しましたが国会待機では、無駄に職員が手当の付かない残業を強いられています。その苦労に比べれば、待機中にゲームの一つや二つやったって構わないと思いますね。私は許しますよ。企業や国立大学でも規定業務中にアダルトサイトや掲示板を見ている人間はあぶりださなくてもゴマンといるのに、何千人、何万人も官庁でそれをゼロにするというようなこと自体が無意味ではないかと思います。

官僚の接待をなくせば現場感覚が細ってさらに悪政が増えたように、掲示板のアクセスすら禁じられれば、さらにトンデモな政策が出てくるかもしれないということを、マスコミやそれに乗せられているアホな人間は考えていないのでしょうか。本当にバカな連中です。何が一番大事で何が大事でないか全く分かっていないと言わざるをえません。