幅広車体は危険だからやめるべきと思う

茨木警察署副署長、電車に接触 JR茨木駅
JR西の最近の車両(207とか321とか、223とか)はいわゆる幅広車体なんですよね。ホームへ車体がせり出している。通路が狭い駅では混雑時に弾みでホームギリギリまで体が押しやられることはよくあることですが、幅広車体になると接触の可能性がかなり高くなります。今回は上り線のホームでまだマシな状況だったと思いますが、下り線は内側にカーブしているために、車体の上部はホーム上の空間に大きくせり出すことになり、身長の高い人はかなり危険です。

ホームギリギリを歩かなければいいという話もありますが、果たして混雑時にそれが可能かといわれると、この駅の実状を知っているものとしては不可能といわざるを得ません。ホームの広さが大して広くないにもかかわらず、階段の幅が広いこともあり、階段の横の通路は車椅子一台が通れるほどのスペースしかありません(もちろん黄色い線を大きくはみ出してしまう)。混雑時に人が押し寄せる中で、何かの弾みで接触することは十二分に考えられることです。

そもそも幅広車体にしているのは、乗客が多くて混雑するため。一方で、幅広車体になったことでホームに車体がせり出し、混雑時のホームを歩く人に危険が及ぶ。かなり幅広車体のコンセプトというのは矛盾しているわけですね。ホームの幅を広くすれば安全なのでしょうが、その対策が取られないまま幅広車体を採用するのであれば、あえて幅広車体を導入せずに両数や運行本数を増やすとかそういうやり方をすべきかと思います。