画像からエスカレータ事故を検証してみる

秋葉原といい、東京ビッグサイトといい、「オタクの聖地」と呼ばれるところで事件や事故が相次いでいますが、今回のエスカレータ事故の映像を見ていて気付いたことがありました。

NHKのニュース映像なのですが、人の頭を数えてみると、右側の上りエスカレータと左の下りエスカレータでは1段あたりに乗っている人の数が異なるのが分かります。下りは1段に2人か多くて3人ですが、上りは3人とか4人とか乗っていますね。やはり定員オーバーによる事故と考えるのが自然かと思います。しかも映像に映っている人をみるといわゆる「オタク体型」の人が多いんですね。体重にすれば80kgを越えている人の割合が多いので余計に事故を誘発したのでしょう。一般的に人間の体重は一人60kgで計算するところが多く、今回のエスカレータも1ステップに2人で最大重量は130kg、84ステップで、総重量制限が7.5tだったそうです(読売新聞)。1ステップに200kg乗っていると仮定すると、38ステップでアウトです。
というか、エスカレータって基本的に全員が乗った状態で止まってはいけないような気が・・・。
130kgで84ステップだと10tを越えてしまいます。数値が間違っているか設計思想に問題があるかどちらかでしょうね。通常は安全率1.25または1.5を掛けますから、最低12、3tには耐えるように設計されていなければなりません。でも案外エスカレータってギリギリの危険度で動いているのかもしれませんね。

今回はフィギュアの展示販売だったようですが、一般的にオタク系のイベントには全国から人が殺到しやすい傾向があります。有名どころではコミケの時期になるとムーンライトの指定券が取れないとか、そういうのがありますよね。僕自身は人ごみが嫌いなので、そういうイベントには参加したことがないタチですが(学会とかは好きなんだけど)、イベント会場では人が集まることで起こる事故というのには敏感になっておく必要がありそうです。