神の存在に関する仮説

先日、後輩たちと行った旅行で夜に「神の存在を信じるか?」という話題が出た(というか出した)のですが、その時に僕がふっといった仮説というか勘が自分自身でも興味深く感じたので、ここに挙げておきます。
私は個人的には神の存在を信じているのですが*1
神は存在すると言えば存在し、存在しないと言えば存在しない
というのが一番真理に近いんじゃないかということをその時感じたのです。

明らかに矛盾しているとパッと指摘する人もいるでしょうが、少し考えてほしいことがあります。神の存在、非存在を議論しているときに我々が前提にしているのは論理学です。矛盾という概念も論理学の概念です。しかし、論理学は批判を恐れずに言えば人間の頭の中で完成された妄想の学問です。確かに論理学はその内部において完結した構造を持っています。しかし、それがなんら我々の生きる世界において同様に正しい保証はありません。論理学は我々の世界では実は間違っているかもしれないのです。

さらに突っ込んで話をすれば、「存在」ってなんでしょう?
Aというものが存在するあるいは存在しないこと、あるいはAとAでないものを区分(分類)するということは一体どういうことでしょうか?
神の存在を証明すれば、神が存在しないということが誤っているといえるのでしょうか?
逆に神が存在しないことを証明すれば、神が存在するということを否定したことになるのでしょうか?

我々が普段議論で当たり前のように使う論理学とその前提・・・神の存在という難しいレベルの話題に達したとき、そこに疑義を挟む意義は大いにあると思います。

*1:僕にとっての(狭い意味での)神とは「確率」です。一方で、先日病院見学に行ったときに話をした某先生からは『神とは「時間」である』というお話を聞いて、そうかもしれないと思っているところなのですが