ミサイル誤探知と臨床検査との関連

どうも日本の多くの国民やマスコミは
最新式レーダーの誤探知 → 国民は苛立っている、日本政府は何やってるんだ
という単純な反応を示すようですが、感度特異度の概念を知っている人間としては、「ありうるでしょう」という感じですね。

参考までにROCwikipediaを引いておきます。
受信者操作特性(ROC)

追記:というか2〜3分で流れる情報は30分ぐらいしてから出される情報とは違って、誤報である可能性は常に念頭においておかねばなりません。誤探知を疑わなかった自衛隊員や政府関係者にも問題はありますが、それを鵜呑みした自治体職員やマスコミ、そして我々国民にも問題はあるのです。にもかかわらず、「あってはならないことだ」なんて言っている人々をみると「何も分かってないんだろうな」ということは思いますね。高速かつ大量にデータがやり取りされる高度情報化社会の中では、情報の発信者よりもむしろ受信者に情報解釈の責任が生じるのだ、ということは先日も主張しましたが、今回もその問題が露呈したように思います。