もう一つのウイルス

ウイルスへの接触が6年ぶりに上昇、2008年の実態調査から
ヒトのウイルスも大変ですが、情報化した現代社会ではコンピュータのウイルスも大変です。特にネットワーク上で一気に感染した場合、後始末が非常に大変で、作業は徹夜になることもあります(研究室にいていた頃、そういう作業を経験しました)。日頃からクラブ内や同級生にもマルウェアへの警戒とウイルス対策ソフトの導入を促し、感染時の相談にのっていますが、だいたい感染する人に共通して言えることは「ウイルスがどの程度広がっていて、どういうところが危険かを知らない」ということです。「ウイルス対策しておけよ〜」と言うと大抵「そんなにウイルスってあちこちにいるの?」と訊き返されます。しかも、そういう人に限って詳しく問診(!)すると、アダルトサイトを頻繁に見ていたりするという・・・・。

ヒトのウイルスも知識不足が過剰反応や逆に慢心を招きます。正しい情報を集め、自分の頭で解釈して、先を予測し、柔軟に運用することが大事だと思います。「言うは易し、行うは難し」ですけどね。

「病原体よりも患者の重症度が重要だ」というのはコンピュータの場合にも言えて、結局はウイルスの種類よりはユーザーが何に困っているかでその後の対処法が変わってきます。ユーザーにとって大事なファイルが破壊されたり、感染していたりするとかなり対応に難渋します。あきらめてもらうことも多いですが。