SNAのトラブル

昨日はLanding gearのトラブルがあったようです。最近ちょっとはまっているんですが、LiveATCという世界中の航空管制通信をストリーム放送しているサイトがあり、そのときのATC音声をアーカイブにて一部を聞くことができました。このストリーム放送はエンコーディングと送信にかかる時間(数秒?)以外はタイムラグがないそうなので、このストリームの時間を基準とします。あと、普通は周波数ごとに管制区分が分かれているのですが、それだと放送が冗長になるためかこのストリームではTowerやApproach、Departureなどがごちゃ混ぜにして流れてきています。つまり、複数の周波数で同時に交信が行われた場合、ストリームには拾われないものもあるということです。

SNA機が羽田に緊急着陸、車輪にトラブル
SNA(SNJ:New Sky)58が問題の便ですが、最初にトラブルを報告してきたのは170601Z頃でしょうか。すでに170555Z頃にApproachからTowerにハンドオフされ、着陸許可を発出されていますが、discontinue ILS for Landing gear functionということで、ILS Z RWY34L進入ができないことをTokyo Towerに通告してきました。女性管制官が聞き取れなかったらしく、「Say Again」とかいってます。最終着陸態勢にある飛行機からの突然のトラブル報告ということですこし戸惑っている様子も見られます。何回か交信してどうもLanding Gearのトラブルだと分かったらしく、Missed Approachを指示。このあたり、リスナーからするとややこしいことに、数字が1違うだけのSNA(SNJ:Nes Sky)57便が羽田から離陸したばかりで、Departureの管制下にあるのですが、ACCへのハンドオフの周波数120.5MHzが聞き取れなかったらしく、聞き返しています。その後、SNJ58は左旋回針路180を指示され、3000ftまでの上昇と維持を許可されています。このあたり、実は那覇からの全日空NH0126(ANA:All Nippon)126も乗客のトラブルがあったらしく、Approachに針路030をrequestしています。その後SNJ58はTATEYAMAへ直行、4500ftまでの上昇維持を指示されています。その後ANA126はOTAKIまでの直行とホールドを指示されています。最終的にはそのまま途中で針路340への変更と8000ftの維持、ILS RWY34Lへのintercept localizer を指示されたようですが、パイロットはRWY34Rへの着陸を要請。管制官は調整するとの回答でした。SNJ58は落ち着いてきたところで緊急周波数への切り換えを要請し、Tokyo Radarの周波数である119.4MHzを指示されています。ANA126は最終的にはANAのターミナルに近いRWY34Rへのアプローチが認められたようです。

その後1時間後どうなったかはまだアーカイブを確認していません。

しかしながら、SNJのパイロットはしゃべり方から判断するに外国人のようです。日本人パイロットならトラブル時は管制が同意した上で「日本語でどうぞ」ということもあるのですが(ウインドシア報告とか)、日本人の事業用パイロットが不足しているので仕方が無いですね。