公務員バッシングの危険性

官僚になる人というのは決して社会適応がいい人ばかりではなく、中には生育発達の過程で何らかの不具合があって、企業人としての行動は苦手だが、法律的な仕事や規制に代表される官僚的な仕事ならすごく得意という人もいると思うんですね。(これは公務員だけでなく、医者、弁護士、教師、自営業経営者、大学教員等の職業にも言えることです)
昨今激しい公務員バッシングやヒステリックな民間原理主義は、民間なら不適応を起こすであろう彼らの生きる場所、能力を発揮できる場としての公務員という役割をそいでしまい、結局行き場を失った彼らを税金で養う羽目になるような気がしてなりません。枝野なんかは独法リストラに必死のようですが(私は冷めた目で見ています。どうせ選挙対策のパフォーマンスだろ?民主党お得意の)、安易な人員削減は官僚という役割として能力を発揮でき、納税できる人々を路頭に迷わせるだけなんでは?と思います。人員削減はほどほどに、事業内容の見直しの方が大事だと思います。
作業所や自立支援施設とは異なった多様な働き場所としての公務員。社会のあらゆる機能には決して「いらない」ものなどない、と言いますがまさにその通りだと思います。公務員の一側面しか見れないような人々には、たとえ有権者であっても改革には加わって欲しくないと私は思います。
気を悪くした公務員の人がいたら申し訳ありません。