ドストエフスキー 罪と罰

罪と罰〈上〉 (岩波文庫)

罪と罰〈上〉 (岩波文庫)

ようやく上・中・下、完読しました。さすがは名作ですね。引き込まれるものがある。
というか心理的推理小説的なものもあって大変面白かったのですが。けど、あまりに長編で途中で何度か疲れてしまったのも事実です。
僕自身は「社会のよりよい正義のためなら多少の罪は許される」という考え方に必ずしも反対ではないのですが(その点、ラスコーリニコフの考えには同感する部分もあるのですが)、許容される罪にも程度があるというのは思うところです。たとえば本人の衣食住をあまり損じない程度の名誉毀損程度では構わないと思うわけですね。実際、現実の政治や権力争いの世界ではそういうことは多々あります。しかし、殺人までは許容できませんね。さて、皆様はどうお考えになりますか?