Turkey

アタチュルク廟

帰ってきました。なかなかよかったですね。ちょっと下痢をしていますが。多くの都市では人もそんなに多くはありませんが、イスタンブルは本当に雑踏としています。ちなみに向こうの一般道は90km/hぐらいは平気で出せます。

明日から関西を離れなくてはなりません。忙しい・・・。
今回旅行して大きく感じたことをさっと述べておきます

  • イスラムは仏教やキリスト教と同じく、宗教の教義的には比較的ゆるい宗教である
  • イスラムとテロを結びつけるのは間違い。テロを起こす連中は自ら抱える政治経済的理由によるテロをイスラム教を利用して起こしている。自爆テロは、自殺をコーランが禁止している段階でイスラム教に違反している。
  • トルコの治安はイスタンブルを除いて比較的よい(日本並み?)。イスタンブルはスリが多い。テロはかつて数回あったが、もはや全世界どこでも起こる可能性があるものであり(日本でもオウムがテロを起こしているし)、特に危険なわけではない。
  • トルコ人はもともとはモンゴル系であるが、20以上の文明が栄えたこともあり、ヨーロッパ、ロシア、アラブなど様々な人種が混じって顔だちや髪の毛なども一様ではない。本当にトルコ人かどうか聞かないと分からないトルコ人も多い。クルド人もいて大半はイスタンブルなどで多くのトルコ人と混じって仲良く生活しているが、一部で他国のクルド人の影響で独立を求める動きもある。それにはトルコ人は断固反対している。
  • トルコは非常に愛国心が強い国である。いたるところに国旗が掲げてあり、5m四方を越えるような巨大な国旗も頻繁に見かける。
  • トルコの国旗は赤色に月と星。星は飾りとして、月は幸せを表す。政教分離の共和国制を取っているため、イスラムとはあまり関係がない(ただし、トルコ人の99%はイスラム教徒)。赤色はアタチュルクの4年間の独立戦争で犠牲になったトルコ人の血を表す。弱体化したオスマン朝から全領土を欧米や周辺国に取られそうになった中で、自分たちで戦って領土を守ったという意識とアタチュルクに対する尊敬の念がこの愛国心に強く影響しているのだろう。1平方センチも領土はあげないという意識が強い。
  • トルコは親ヨーロッパであるが、親米ではなさそうである。それはアメリカが一国主義のような行動をとり、イスラエルなどで一方的な干渉を続けていることが、宗教や人種の差を乗り越えて共和制を是とするトルコ人にとっては危険で横柄な行為だと考えているからであろう。