直罰と間接罰

厚労行政の一つの問題点は間接罰をあまり積極的に取り入れてこなかったことです。日本全体がそうなのかな。誰かが失敗を犯すとそれを是正するというよりは徹底的にその人をいじめる、いやらしい国民性というのが他の先進国よりも国家システムに強く影響しています。感情的議論しか出来ないマスコミの影響が大きいのでしょうが。
で、保険診療で最近取消しが相次いでいますが、これも間接罰にすべきだと思います。是正命令を下して、それが守られないのならば取り消せばいいですが、不正が見つかって直で取消しというのは地域への影響が大きすぎます。医師の処分でもそうで、基本が直罰になっているため、とかく誰もが一度罰を受けると再起不能な状態になってしまいます。
社会の専門化が進み、システム的なエラーや現実と法制度との解離も多くなっています。直接罰であったところを間接罰に変更する、医療だけではなく様々な専門分化が大きな分野の法律に積極的に導入することが日本が先進国として誇れるような法システムにするためには求められていると思います。