国歌は歌えません。でも国歌は歌えます

もうすぐ成人の日ですね。僕は去年出て、式の最初に国歌斉唱があったのですが、私も含めてほとんどの新成人が国歌を歌えないという事態が発生していました。なぜ歌えないかというと、そもそも習っていないし、歌詞を覚えていないからです。僕が覚えているのは「君が代は〜」まで(他のみんなもそこでストップ)。覚えろって言われりゃ覚えますが、あんまり覚える気がしないのです。実はこのエントリーを書くためにwikipediaを検索して初めて全歌詞をまじめに見ました。

君が代は 千代に八千代に さざれいしの 巌となりて 苔の生すまで

よく見たら短歌じゃん。初めて気付きました。これで覚えられそうですね。でも、調べないと意味が不明な国歌ってのは不適切じゃないかと思います。そもそも、細石や巌ってなんじゃ〜〜!岩って普通崩壊していくもんじゃねぇのかと。どうやら石灰化して大きくなっていく様子を歌っているようですが、そんなの調べるまで分からんって。やっぱり調べないと意味が分からぬ国歌は歌いにくいし、なじみにくい。大半の成人が歌えなくて当然です。せめて現代語にしてほしいものです。

ちなみに僕はこっちの国歌は歌えます。個人的にはこっちを国歌にして欲しいと思っていたり。はてなのキーワードにもちゃんと載ってます。

こっちの方は私は日本国民ですから、歌詞もだいたい覚えていますよw
消える飛行機雲 僕たちは見送った 眩しくて逃げた いつだってよわくて あの日から 変わらず いつまでも変わらずに いられなかったこと 悔しくて指を離す あの鳥はまだうまく飛べないけど いつかは風を切って知る 届かない場所がまだ遠くにある 願いだけ秘めて見つめてる 子供たちは 夏の線路 歩く 吹く風に素足をさらして 遠くには幼かった 日々を両手には 飛び立つ希望を 消える飛行機雲 追いかけて追いかけて この丘を超えた あの日から変わらず いつまでも真っ直ぐに 僕たちはあるように わたつみのような強さを守れるよ きっと
あの空を回る風車の羽根たちは いつまでも同じ夢見る 届かない場所をずっと見つめてる 願いを秘めた鳥の夢を 振り返る妬けた線路 覆う入道雲 形を変えても 僕らは覚えていて どうか 季節が 残した昨日を 消える飛行機雲 追いかけて追いかけて 早すぎる合図 二人笑い出している いつまでも 真っ直ぐに 眼差しはあるように 汗が滲んでも 手を離さないよ ずっと 消える飛行機雲 僕たちは見送った 眩しくて逃げた いつだって弱くて あの日から変わらず いつまでも変わらずに いられなかったこと 悔しくて指を離す

本気で国歌にするのなら長いので、
消える飛行機雲 僕たちは見送った 眩しくて逃げた いつだってよわくて あの日から 変わらず いつまでも変わらずに いられなかったこと 悔しくて指を離す
この部分だけにしましょうかね。結構マジだったり。。。。ちなみに私はカラオケではいつも歌っています。だって国歌ですからw

追記:
僕がはじめて鳥の詩を知ったのは2001年でした。その頃は確かに一部のヲタの間では有名でしたが、国歌と呼ばれることもなく、WinMXやネットで検索をかけてもせいぜい10種類ぐらいRemixしか存在しなかったことを覚えています。もちろん、その時は全部ダウンしましたが。とにかく知名度は低くて、カラオケで僕が歌っても大半の人は「いい曲だね」とはいいつつも、「知らんなぁ」という反応が大概でした。一部のカラオケ機にはそもそも曲が入ってなかったこともありました。いつ頃からあんなに人気が出たのでしょうかね。高3(2004年〜2005年)のときに受験でパソコンとかオタク文化にほとんど触れていなかったのですが、その時期なんでしょうか。BSであれを流し始めたのが2005年、アニソン三昧SSで放送されたのが2006年だそうで、最近のアニメ・オタクブームも同じような時期に流行り出したので、どうやらここ2、3年で急激に人気を得たようです。歌詞も曲もいいので、ある意味当然だとは思いますが。僕にとってはかれこれ7年近くお世話になっているわけで、単に国崎の歌というよりもまさに国歌的な存在ではあります(そもそも国歌って誰が言い出したんでしょうか?)。
とにかく、知名度が急上昇して今ではカラオケで歌ってもみんなが知るところとなりました。先日なんかオタクとは全く無縁の大学の同級生が「これ聞いたことある!」と言ったのには驚きました。時代は変わったものです。