続・海外の大規模農場

センターピボットで思い出しましたが、google earthが登場して以降、ネット上ではセンターピボットはオセロとかパックマンみたいだということでたまにネタになるようです。

さて、大規模農場の続編ということで地理のお勉強です。日本と海外、特に農作物を輸出する国の農場の規模がどうなっているかということを航空写真で確認したいと思います。
左下のgoogleマークをクリックするとgoogleマップに飛びます。そのときに左下の尺が1kmになるようにしてそろえると比較が容易に行えます。(なお、このブログで表示されているいずれの地図も縮尺は同じです。というか、はてなマップでは縮尺の設定ができない)

まず、EUの農業大国フランスの穀倉地帯ボース平原のシャルトル近郊
広大な農場が広がっている様子がよく見える。

お次はオーストラリアの米作地帯リベリナ地方。
マランビッジ川灌漑地域MIAのリートン近郊から

オセロことアメリカのセンターピボット式農場(少し倍率を下げるとよく見える)

毒ギョーザで有名になった中国河北省の省都、石家荘近郊の農地
一つ一つの農場の規模は大きいわけではないが、何箇所か固まって四角く白く見える住宅地と農地の区分がはっきりしている。

最後は日本。
大規模農業で有名な新潟県大潟村

大規模が当たり前の北海道十勝地方(十勝清水)

東北の花巻地方

さて、いかがでしたでしょうか。北海道や大潟村は世界でも渡り合えるかもという感じですが、そのほかの中小規模の農業ではなかなか世界に太刀打ちできない現実が写真からも読み取ることができます。もっとも、大規模農業では灌漑が多くなるため(たとえばオーストラリア)、塩害や土壌流出で環境破壊につながっていたり、水の使いすぎで干ばつが生じるなどといった側面は無視できませんが、グローバル化の進む社会の中で大規模化というのが一つキーワードになることは確かだと思います。