自分にも他人にも甘く

ヨーロッパ人が忙しくない3つの理由
役人の比較ですが、感心してしまいました。特に「自分にも他人にも甘い」価値観であるとか、「専門家=何でも知っている」を前提としない価値観とかは見習うところも多いように感じますね。日本に根強く残るムラ社会的倫理とはまったく逆ですが(僕が日本があまり好きでない理由は、社会構造が昔とは全く異なるのに未だにムラ社会的な考えを根強く引きずっていることにある。それさえなくなれば日本は最高の場所かなと思っています)。

確かスウェーデンフィンランドを紹介する一般書に書いてあったことですが、北欧の医療体制が比較的うまくいっている理由として、「人体を一種のモノとして考えることに国民が抵抗を感じない」、「医師がクスリを処方するときに、患者と一緒に薬の便覧や教科書を開いて確認することをむしろ是としている(そういうことをしたからと言ってヤブということにはならない)」という国民文化的な点が挙げられていました。ある意味、合理性を重視した理系的な社会だなぁと思いますが、だからこそ逆にゆとりと落ち着きをもって生活できるのだろうなぁということを強く感じます。

  • 自分にも他人にも甘く
  • 知らないことは罪ではない

という2点が持続可能な制度には重要だということがなんとなく読み取れます。まぁ、アカデミック出身の作家なんかは未だに「知らないことは罪だ」なんて言って世間を扇動しているわけですが。アホくさいですよね。そういう姿勢が色々な制度の崩壊を招いてきたのにね。

さて、日本が変わる日はいつになったら来るのでしょうか。永遠に来ないって?じゃぁ、脱出するしかないかもしれませんね。