中之島図書館に行ってみた

例の橋下知事が残す!と言った府立図書館に行ってみました。府立図書館は東大阪の中央図書館と大阪市役所の隣にある中之島図書館の二つがあります。もともとは中之島しかなかったのですが、100年以上の歴史があるため建物が老朽化し、蔵書も増えて入りきらなくなったため多くの本を中央へ移動させたのだそうです。

地下鉄御堂筋線淀屋橋駅を降りて、市役所の方向へ向かうとちょうどお昼時らしく、多くの職員が一斉に退出していました。服装や雰囲気は役人っぽいのですが、顔つきをみると中央とは全然違うなという印象です。年齢層も霞が関に比べるとはるかに年配の方が多い。

で、市役所を通り過ぎて図書館に行ってみると市立図書館とは違い、国立国会図書館関西分館と同様に入り口でカバンなどをロッカーにしまわされます(ただし本人確認やカードを通す必要はない)。閲覧室は4つ。それぞれがかなり小規模です。多くの本が中央に移動しているため、中之島はビジネス街であるということもあり、ビジネス支援関係の書籍が多く、一般書は殆んどありません。従って官報や白書、大阪の地図、ビジネス書などがメインコンテンツになっています。

利用者カード(中央と共通)を作って貰うと司書というよりは役人の雰囲気がする職員から、図書館の歴史や使用について説明を受けました。通学先に医学部と書いてあったため、「ここには普通の本はないですよ」ということを強く言われましたが、私の目的は医学書や一般書ではなかったのでこの辺は受け流して聞いていました。

で、何を調べてきたかということですが、特会の現状が知りたかったので財政関係の本や財務省主計局調査課から出ている「財政統計」という本を閲覧しました。1時間近くに渡ってあちこちのページをめくりつつ、いろいろ数字を計算したり観察しているとあることが見えてきました。後日、詳細な報告は載せますが、結論として霞ヶ関埋蔵金は存在する(した)ということです。有名な話なのでご存知の方も多いと思いますが、日本の財政規模は80兆円ではありません。保険制度なども含めた財政規模は200兆円ぐらいあります。その中で特会に毎年剰余金が繰り越され、その額が増え続けていたり、あるいは必要とは言い切れない積立金となって残っている。これがいわゆる霞ヶ関埋蔵金と呼ばれるものです。

ただ、霞ヶ関埋蔵金の中で取り崩せる額はそう多くはないだろうということも同時に感じました。せいぜい10兆、20兆のレベルです。日本の普通国債残高が550兆近く(各種地方債等を含めると1000兆を越えるようです)に上っていることから考えれば微々たるものであるということに違いはありません。やはり財政再建のためには歳出削減と増税が必要かと思われます。