右翼はチベット支持?

自転車で走っていると右翼の街宣車に3台ぐらい出くわしました。単にいつもの音楽を流している車もありましたが、中にはチベット族の支持を訴えるものも。基本的に右翼って国家主義者なので国家の和を乱す独立運動や暴動に否定的のはずなのですが、チベット問題だけは反共産、反中国という視点で支持の模様です。
よく考えれば、もともと今回のチベットの問題は中国の改革開放政策、すなわち「共産主義をやめよう」という運動の中で、青蔵鉄道が開通し、漢族がチベット地域に大量に入植し、チベット族と大きな格差が生まれたことで、チベット族が不満を募らせ独立運動や暴動へと発展したものです(結果としてそれを押さえ込もうと弾圧が発生している)。したがって、チベットへの支持は資本主義や改革開放へ疑問を呈することになり、右翼の理念とはあまり相容れないはずです。事実、左翼が比較的つよいといわれるフランスは欧州の中で最も強くチベット族を支持しています。中国もかわりつつあるなかで、中国=共産=右翼の攻撃対象という等式は崩れているような気がしますがねぇ。