母校の文化祭

今年もやってまいりました。5/2と5/3は母校、灘校の文化祭でございます。もう大学4年にもなるのに、毎年、何らかの形で鉄研を手伝っているのもどうかと思いますが、クイズプログラムの仕様など開発者でないと分からないこともあるので、ある意味仕方がないかなぁなんて思ってます。電気関係については僕が部長だった時に電気班を設立して、組織的に技術継承を行っているのですが、プログラミングに関してはあまり組織だって技術伝承をしているわけではありませんからね。

今年は僕が高3だった時に中1だった後輩が部長ということで、例年に増して「そろそろ潮時なんじゃないか」という思いが強くなっているのですが。しかし、そう甘い期待はしていられないようです。誰かが部誌の編集後記に「鉄研部員は社会人になるまで現役部員」とか書いてました。いつまで働かせるつもりなんでしょうか・・・と思いつつ、かわいい後輩のためならと思ってしまうところがダメなんでしょうかね。でも、今日も平日だというのにOBが4人(東大から3人と私)も来ていましたよ。まぁ、すごく縦のつながりが濃い部活だなぁとつくづく感じます。

僕は今年は4/29と4/30に手伝いに行きました。どちらも大学に昼まで用事があって、帰り際に部長と連絡を取り、三宮のKIDSLANDで必要な資材を買ってきて教室で準備をしている部員に渡すというお手伝いでしたが、両日で1万円以上の買い物をしました。買ったのは駅のホーム12基と、シーナリーに使うコースターフ10袋。さすが文化部の中で最も予算額が多いクラブは違います。ちなみに、単なる使いっ走りのように見えますが、ジョーシンのポイントカードが100円購入につき1ポイント(1円分)貯まるので、案外おいしいボランティアだったりします。もっとも、それ目当てではないのですが。

買出し以外では教室でも少し手伝っていたわけですが、4/29はクイズプログラムの背景を今年の文化祭用に若干いじったのと、ちょっとした半田付け、4/30は被覆作業のほか、模造紙展示に使う写真を撮るため、部長の指示の下、幹部部員と捏造工作をしていました。具体的には今回は模造紙展示のテーマが「大レイアウトのできるまで」なのですが、あいにく企画が立ち上がったのが先月ということで、ボードを角材とベニヤ合板から組み立てたり、10mm厚の発泡スチロールを階段状に積み重ねて勾配を作るというような工程の写真を撮っていなかったわけです。そこで、古い使われていないボードを引っ張り出してきて、作ったばっかりのボードに見せかけたり、一部解体して作成途中であるかのように見せかけたりして写真を撮りました。

まぁ、捏造ですが別にやってないこと(例えばE.coliのオートクレーブ)をいかにもやったように見せかけているわけではなく、やったときの証拠写真を撮り忘れただけなので、問題ではありません。ちなみに「捏造の責任は上が取ります」ということで、中学生や下っ端はこの工作には参加させませんでした。部長経験者2人と現部長と同学年の幹部1人で処理しました。もっとも、捏造に使う技術が高度で下っ端には任せられないという理由もあったのですが。ボンドでくっつけた発泡スチロール同士をきれいに剥ぐなんて結構難しいですよ。剥離については解剖のときの知恵が少し役立ちましたが。というか、自分が部長だったときに作ってその後、更新に伴って放置されていたボードを、捏造に使うために解体するというのは不思議な感覚です。自分で作って、自分で壊す。中には自分が入部する前のボードなんかもあって、隔世の感を感じましたね。10年前のボードって・・・。

5/1は大学の授業があったため、準備へは行けず。5/2は文化祭1日目ですが、授業が終わって4時ごろにようやく行くことができました。大レイアウトやクイズ等は順調な様子でしたが、小レイアウトがどうも不調な様子。担当者が中3(中2だっけ?)ということで経験が未熟なためか、当日朝に気に入らない事故が発生した後、下の学年の技量のせいにして途中で放り出してしまったようです。別に見る限り大そうなことじゃなかったんですけどね。リーダーを失った中1が諦めたような顔でチマチマと作業をしていたので、見かねてアドバイス。「列車の動きが悪くなる箇所がある」と言うので、見てみたらレールがずれていたり、金属ジョイナーにゴミが詰まって電導性が悪くなったりしていました。その辺は丁寧にゴミを除去したり、ちょっとした応急措置を施せば、難なくクリアすることができる問題で、「こうやって調整するんやで」と中1に示しながらやるとすぐに解決。技術伝承は大事です。そのためにOBが手伝いに来ているんですから。

準備の様子を写真に収めました。