高齢者は高齢者なりの能力をわきまえて欲しい

最近、道路を走っているとすごく思うことですが、高齢者の道路交通マナーがすこぶる悪い。若者が自分の能力と安全とのバランスをわきまえて行うマナーの悪さとは全く異なる次元のマナーの悪さです。とにかく見ていて危なっかしい。
皆さんも街でよく見かけているはずなので納得がいくと思いますが、具体的にどういう事例があるか紹介しますと

  • 高齢者が談笑しながら道路の真ん中を我が物顔で占有して歩いており、自動車が来ても気付かない
  • フラフラ大きく左右に揺れながら自転車で走っている
  • 車道を電動車いすで走る(電動車イスは扱い上は歩行者と同じです)
  • 落ち葉マークの自動車がフラフラしながら走ったり、方向指示器を出さずに車線変更する

若者が自分の能力をわきまえた上で、安全確認をした上で行っているマナーの悪さはこちらも予測がつくし、まだ安心して見ていられるのですが、高齢者の場合、ともかく子供と一緒で、迫り来る危険に気付いているかどうかすら怪しく、しかも子供より厄介なのは頑固で意地を張っているのか、危険に気付いても自分の行動を変えようとしない点です。危険に気付かないまま、自我だけで危険に突っ込んでいくということほど危ないことはありません。

高齢者の割合が増えたことで、自分たちは世の中の中心で敬意を払われるべきだと思い込んでいるかもしれませんが、現代のシステム社会では認知能力が低下し、リスクに対して柔軟な対応が出来ない高齢者はそれ自体がリスク、という側面があるのも事実です。実際に高齢者が原因に関与する交通事故は増え続けています。

社会の中で高齢者の役割が重要になっているので高齢者そのものを排除したいとは思いませんが、少なくともいつまでも自分は若くて大丈夫だという過信をせずに、自分の限界をわきまえて、必要があれば交通手段を変えるとか、行動様式を変えるとか、周りに助けてもらうというような対応をしてほしいと思います。我々のためにも高齢者自身のためにも。