厚労省も逃散へ

士気低下…漂流する厚労官僚 今や「負担増の伝道者」
岡光事件以来、落ち目の厚労省。最近は事務次官候補者が大学教授に積極的に転身するなど、医師だけでなく厚労省でも逃散が相次いでいるようです。この話はウソでもなんでもなくて、最近は医系技官の5年生存率は60%ぐらいだそうで、入ってもすぐにやめてしまう職員が多いようです。

当時、保険局にいた幹部は「マイナスシーリングの予算を作るのが最優先。哲学はその次になった」とこぼす。

財務省や政府諮問会議から与えられた社会保障費抑制の宿題をどこに割振って我慢してもらうか・・・それが今のメインの仕事なんですから。当然、業界からは猛烈な反発がある、国民からは支持されない、政治家は好き勝手なことばっかり言っている。こんな八方塞がりの状況では誰もがやめたくもなるでしょう。

ここまで来ると、恫喝してでも財務省や政治家と渡り合える厚労官僚というのが必要なのかもしれません。もう守るものなんてないのだから、マスコミも与野党の政治家もタブー視しているけれども将来の日本にとって重要なことを思いっきりガツンと言ってやったらいいと思いますね。厚労官僚1人の記者会見から世論に大きな渦を巻き起こせばいい。そして日本がただ単に政府に不平を言う庶民社会ではなく、市民としての自覚と責任を持つ真の市民社会が訪れる。そういう日が来ることを期待しています。