規制すべきはなんなのか? 〜タバコと酒そして大麻〜

今日の授業は非常に面白くて、薬物依存の話でした。私はいつも一番前に座っているので、よく先生から当てられるのですが、今日の質問は、
「薬物依存という観点から、upper(興奮させる方向の薬物)系の横綱をコカイン、downer(抑制する方向)系の横綱モルヒネだとすれば、アルコールとニコチンはそれぞれ何に相当するのか」というものでした。

答えはニコチンはupper系の幕下力士、アルコールはdowner系の大関〜関脇だということです。
ニコチンよりもはるかにアルコールの方が危険ということが言いたかったようですが、確かに教科書にもアルコールは精神依存・身体依存ともかなり強いと書かれています。こういう危険薬物が市中に誰でもいくらでも買える状態で出回っているのは問題といわざるを得ません。

さらに教科書には大麻(アヘン)の方が依存度は低いというようなことが書かれています。日本ではやけ大麻の規制が厳しく行われていますが、アルコールを規制せずして大麻を規制するというのは本末転倒ですね。

だからこういう指摘が出てきても全然おかしくない。
大麻は酒・タバコより害が少ない!? 大麻規制の見直しを、イギリスの研究財団が提起

日本は諸外国と比べてもアルコールに対して甘い、というのはよく聞かれる話です。実際、私もそう思います。今でも飲酒運転を擁護する人はゴマンといるんですから。

先生の話によれば、こういう危険な薬物にもかかわらず、全くアルコールの規制が出来ないのは気付かぬ間にアルコール依存になってしまった人間の反発、酒造メーカーの政治的戦略、税源の問題があるのだそうです。たくさんの人をアルコール依存症にして、たくさん消費させて儲ける。日本タバコ産業と同じですね。
私はそれに加えて現状維持、という現代日本人の悪い習慣も絡んでいると思いますがね。

こうやって見ると自分で水や肥料をやって、ちまちまと大麻を栽培する方がマシに思えてきませんか?タバコ千円も大事ですが酒税倍増を唱えるべきかもしれません。