日本の国民がバカな理由

私はもっぱら「衆愚」という言葉を信じている人間です。一見すると反感を買いそうにも思えますが、案外こういう考え方の人は多いので、最近は気にせず言うようにしています。
では、なぜ大衆は愚なのか。色々な意見があると思います。マスコミに洗脳されやすい、考えない・・・人によっては挙げていけばキリが無いでしょうね。
でも私の場合は単純明快です。それは「大衆は反省をしないから」。別に私は国民が小難しい方程式を解いたり、難解な哲学論議をすべきだとは全く思いませんし、する必要もないと思います。そんなのは一部のオタクに任せておけばいい話です。しかし、自らがかつてとった行動に対して反省が無いのはいただけません。
もう5年以上前にもなりますが、小泉旋風が日本全国を駆け巡ったことがありました。多くの国民が自民党を支持するには至らなくても小泉を支持しましたし、小泉支持せざるもの国民にあらず、という雰囲気さえ漂わせていました。
しかし、今はどうでしょう。「日本をダメにしたのは小泉だ」とか「小泉政治は間違いだったとか」そんな言説ばかりが垂れ流され、多くの国民もまたこれを支持しています。
私は5年前に小泉を熱烈に支持し、今は小泉を蔑んでいる全国民に問いたい。だったら、なぜあの時私たちは彼を支持してしまったのか。何が私たちを誤りへと導き、今後それを防ぐためにはどういうことをする必要があるのか。
別に意見を変えるなと言っているわけではありません。ブレてもらって大いに結構。人間誰しもブレるものだし、ブレない人間の方がおかしいと私は思います。でも、意見を変える以上、過去の自分を振り返ってその行動を再評価する、つまり「反省」という行動は最低限するべきじゃないでしょうか?別に反省できなくてもいい、反省しようとする態度だけでもいいのです。でもそれすらしようとしない。するのはただその場限りの批判だけ。

「反省だけならサルでもできる」と言います。でも今の国民を見ていると、反省しようとする態度さえありません。つまり、「国民はサル以下」ということになります。
私はそれでも国民を信じています。単に私がバカだからかもしれませんが、「国民は本来もっと賢いはずである」と信じているのです。だからこのことを指摘し続けたいと思います。