タイムカプセル

家に帰ると一通の封筒が届いていました。差出人は出身小学校。しかもかなり下手な字で宛先が書かれています。
誰からだ?と不審に思いつつ開けてみると原稿用紙が一枚。
表題は「タイムカプセル」
そう。差出人は10年前の自分なのでした。

内容的には大したことは書かれていなかったのですが、

  • 今もドラえもんファンなのか?
  • 人の生死と過去と未来について、どれか解を見つけられているか?

の2点について、過去の僕は今の僕に質問を投げかけていました。

かつての僕に酷な気もしますが、答えは両方ともNOです。ドラえもんは中学に入ってから見なくなりましたね。でもドラえもんのようなパターン化されたドタバタ劇は今でも大好きです。例えば吉本新喜劇とか。ドラえもんは子供版吉本新喜劇だと私は思いますね。

2点目はかなり哲学的ですね。背景を説明すると、私は小学校時代に十三の塾に通っていたわけですが、その帰り、いつも電車の一番前の右側(遮光カーテンが降りていない)に立って、かぶりつきながらよく人の生死、過去と未来について考えを巡らしていたのです。自分が一体どこから来たのか、なぜこの世に生を受けているのか、宇宙はなぜ存在するのか・・・なんてことをね。思春期の子供なら誰もが一度は悩むようなことです。
その解を一つは見つけられるだろうと甘いことを考えていたのですが、今になって見ても何一つとして解らしきものは見当たりません。それどころか、医学部に入って以来、悩みはますます深まっていくようです。ある意味、これに対して永遠に悩み続けることが人生なのかなという気もします。