仕事が速いヒトほど易怒的

「仕事の速い人」はなぜすぐ腹を立てるのか

非常に興味深い記事だと思います。まぁ、私自身も複数から易怒的であると指摘を受けているので、なるほどなと思うのですが、構造主義的アプローチとの関連という視点においては私はどちらかというとポストモダニストなので、あんまり当てはまってないかなぁという感じです。ひそかに広まりつつある言葉に「構造主義医療」なんてものがありますが、私はあれは一部の分野には当てはまってもすべての医療分野において適用できるとは思わないですけどね。
複雑なものは複雑に扱うべきです。たとえ一時的に単純化して扱ってうまくいったとしても、今度は単純化する過程で失われた「失敗のノウハウ」が無視され、いずれはその単純化された「マニュアルだけをやればいい」と考える人が増えてきます。失敗を知らずに成功手順だけをやってきた人々です。彼らにはおかしなことが起きたときの対処経験が備わっていませんから、マニュアルどおりに行かない時の対処の術を知りません。対処どころかその予兆にも気付かない。大きな事故というのはそういう時に起こるんですね。

先日、「2:6:2の法則」で死刑制度の無意味さを説きましたが、失敗や無駄なものを大事にしないと何が起こるかは、かつての人間の営みがそれを証明しています。