小沢の次は仙谷か

岩手小沢の次に「独裁者」の称号を次に与えねばらなぬは徳島仙谷でしょうか。
本四連絡橋の料金について意地でも前原国交省に介入していくようです。しかし、たこフェリーや宇高連絡線をその実情を知るべく好き好んで乗ってきたものからすれば、こいつは独裁者以外の何者でもないですね。
「日本をつぶすのは民主党!」
徐々にその姿が明らかになってきました。

本四連絡橋については色々な歴史があります。徳島出身の仙谷氏なら知っているはずです。
明石海峡大橋大鳴門橋の開通で徳島や淡路島に観光客がきて、徳島や淡路島は栄える」

多くの人がそう思っていました。しかし、実際に明石海峡大橋ができてみてどうなったか。
人々は週末にはバスに乗り、徳島や淡路島から神戸にやってきて神戸の繁華街で買い物をして帰っていったのです。結果として特に淡路島の商店街は衰退の一途をたどりました。ストロー現象と呼ばれているもの。いまや小学生でも知っている言葉です。

本四連絡橋を1000円や2000円にすればどうなるか、私は徳島に観光客が押し寄せるということはありえないと思う。まず徳島にそこまでの観光資源がありますか?有名な大歩危小歩危やかずら橋にしてもかなり内陸にあって、当然関西圏から日帰りで行くような場所ではありません。

また、第二次産業にしてもわざわざ橋を渡らないといけない場所に工場を作るだけのメリットがありますか?四国と九州を結ぶ橋もないので九州へのアクセスはメリットにならない。むしろ、本来四国で消費する物産をつくる工場が、より商圏の広い中国地方にうつるだけなのではないでしょうか。産業が空洞化するだけでしょう。

四国は本州と実質的に隔離されているからこそ大きな価値があり、また独自の産業体系や文化を保てているんだと思う。関西人から見ても四国はワクワクするところ。高知とかはほとんど外国に近いし。文化や産業の保存の観点からも本四はそれなりの料金に設定したほうがいいのです。

確かに高速1000円で讃岐うどんブームがおき、高松は発展したかもしれません。でも多くの人はうどんを食べて素通り。ほとんどお金を落とすことはないといいます。これは仕方のないこと。遠隔地から高松まで行くには料金がいくらであろうと、今の最高速度制限ではそれなりに時間がかかります。1000円ブームでやってきた観光客にゆっくりとすごす時間などないのです。むしろ、うどんのゆで汁が水質汚染を生み、うどん税の導入まで検討されている状況をどう考えるのか。うどんだって一過性のブームにしか過ぎないと私は思う。長続きするはずもない。

淡路島も観光客は増えたらしい。でも淡路島も高松と同じ。もともとそこまでたくさんの観光資源があるわけでもない。とくにリピータを生むような施設がほとんどない。ブームは一時的なものです。行こうか行かないか迷っていた人を一気にひきつけただけ。彼らは今回の1000円割引で一度淡路島を知ってしまったので、また行こうという気にはならないはずです。

しまなみルートにおける地元住民に対する割引はある程度意味があると思いますが、すべての車を2000円にする必要などありません。柳の下の土壌は狙うだけ無駄です。四国のためにも、国家財政のためにも、そして多様な交通体系の温存のためにもそれなりの料金にしておいたほうがいいのです。