迷(名)言集1

不定期更新。普段の会話の中で私から飛び出した迷言、名言を紹介します。
#1 人間は「人間」である必要がない
意味:「人間らしさ」を定義してはならない
詳解:人間に「人間らしさ」を定義すると、いかなる「人間らしさ」であってもそこから漏れてしまう人が存在し、かれらの人間としての存在を否定することになるので、「人間らしさ」というものを定義してはならない。人間ならば犯罪者であろうが障害者であろうが全てが無条件に人間としての存在を認められるべきである。当然、「人間性が感じられない」という裁判での腐った常套句は論外。指摘するならばもっと具体的に足りない部分を言うべきであって、人間性などという曖昧な言葉を批判のために安易に使うべきではない。

#2 危険をマスクされた人々ほど危険なものはない
意味:危険から隔離された人々は危険を認識できないばかりか、社会に悪い影響を及ぼす
詳解:日常生活において危険から隔離された人は、危険を予測できないだけでなく、いざ運悪く危険に遭遇すると普段の生活に本当は危険が潜んでいたという重要な事実を忘れ、危険を減らすために従事していた人々に対して、全責任を転嫁しようとする。その結果、危険を減らすために努力していた人々のやる気を削ぎ、社会はより危険の多い社会になっていく。安全教育の第一歩はなによりも隠れた危険の認識にあるわけで、彼らは危険を減らすための要求活動をする前に、自分の周りに本当はいかに多くの危険が潜んでいるかを改めて認識すべきなのである。事故においてマスコミ報道に反応して自らの行動を省みることなく加害者批判をする人間ほど、実は自身が安全に対して無頓着であるということを証明しているのだ。
#3 犯罪者がいるから我々は犯罪者にならずに済む
意味:我々の中の一部は必ず犯罪者になるが、その役割を刑務所にいる犯罪者が負ってくれているので彼ら以外の人間は刑務所に入れられずに済んでいる。
詳解:なぜかはよくわからないが、いつの時代にも一定規模以上のコミュニティには犯罪者が必ず存在する。実際に我々の社会も一定割合が犯罪者であり、誰しもがちょっとしたことで犯罪者になる可能性を秘めている。したがって確率論から言えば現に我々が犯罪者でないのは、「一定割合」の役割を現に犯罪者となって収監されている人々が負っているからであり、我々は自らが犯罪者でないことを犯罪者に感謝する必要があるのかもしれない。少なくとも我々は自らが犯罪者でないことを当たり前に思うのではなく、神なり家族なりに感謝しなければならないのである。