結核診断は疑わないと無理

医師が結核を鼻炎、風邪と誤診 高校で生徒らに集団感染
結核は制圧された病気だと一般人が思っているのと同様、医師も結核を見るときはそれを疑わない限り完全に見落としてしまうことがあります。若いからと言って結核を疑わないとこういう羽目になりますが、風邪症状=X線検査では無駄検査といわれることも多く、その辺が難しいところです。ただ、数年前に厚労省結核に関して緊急の呼びかけを行ったこともありますし、医師の意識もある程度は高まっているはずです。

結核が多い地域である西成区(とくに「あいりん地区」とかは多いらしい)で、2人の医師が見落とすということは、たぶん、この高校生の問診のときの受け答えの調子なんかも誤診につながった大きな要素なんでしょうね。まぁあくまで推測ですが。

ちなみに、微生物の教授曰ですが最近の知見では小学校のときにやったハンコ注射(BCG)ですが、乳幼児の結核予防には効果がありますが、成人がかかる肺結核の予防効果はないのだそうです。昔はハンコ注射の跡を見せて、喜んだりしていましたが。