(貸切)中国自動車道

12月にようやくETC車載機(オートバックスでセットアップ費込で1万円、在庫が山積み・・・。ちなみにカード加入キャンペーンなどは使ってないです)で取り付けたので、例の1000円割引を使ってみようということで広島方面へ日帰り遠征してきました。
帰りは私の乗りつぶし趣味(=行きと帰りは異なる道を通りたい、という強いこだわり)で、広島から山陽道ではなく広島道中国道というルートを選んだのですが、かなりヤバかったです。

午後7時半、広島道の段階ですでにかなりガラガラの状態。凍結の恐れがあるためか、融雪剤をばら撒く車が走っているためか、最高速度が50km/hに規制されており、スタッドレスをはいていないうちの車は「標準巡航速度=制限+20」のルールに従って70km/hぐらいで走っていたのですが、1〜2分間に1台程度、100km/hぐらいの車に追い抜かれるだけ。ミラーを見ても前後に車のいない状態が何度かありました。のんびり70km/hで走っていると(このぐらいの速度が一番燃費がいいそうですが)、いつの間にか広島北JCTを通過。あれ、どこにJCTがあったの?という感じです。
後で調べたらこのJCT広島道←→中国道大阪方面がメイン接続になっており、中国道九州方面←→中国道大阪方面がサブ接続になっているという・・・・。つまり、中国道大阪方面から下りで走ってきた車はぼーっとしているといつのまにか広島道山陽道に行きつくわけです。もっとも、九州方面に行くならそちらの方が所要時間は短いわけですが。

ここから先が完全にガラガラ。カーブやアップダウンが多く、車がいなくても退屈はしないのですが、ミラーを見ても前後に車がいないのがデフォルトなので、少し不安になります。ですが、しばらく走るとそれもだんだん慣れてきます。前後左右見通し範囲内に車がいない完全に貸し切り状態なので、普段高速道路では絶対にできない面白いことができます。(もちろん、前後左右に全く車がいないのを確認してから)

その1.走行車線と追越車線をまたいで走る
せっかく2つ車線があるのに、左に偏って走るのももったいないので、車線をまたいで高速道路のど真ん中を走ります。完全に王様気分ですね。

その2.ライトを消して肝試し
こんな閑散とした田舎の高速道路ですから、当然照明はありません。唯一の照明はたまに出現する電光掲示板や掲示板を照らすライトぐらい。バックミラーを見ても、サイドミラーを見ても完全に真っ黒で、ミラーが光を反射しなくなったんじゃないかと思うぐらいです。こういう状況では完全真っ暗にしてみたいものです。というわけで、直線区間で1秒だけ前照灯をオフにしてみます(といってもその間に20mは進むので、直前に100m以上視認できるハイビームで前方を確認するなど細心の注意が必要です)。うちの車はカーナビはついてませんし、車内の速度計も電気が消えるので、完全真っ暗。暗順応で周囲の山や木々の稜線だけが見えます。真っ暗だったミラーもかすかに見えるようになります。これこそ高速肝試し。大自然と一体化した漆黒の闇を体感できます。ダークサイドファンとしては最高です(笑)

その3.カーブをゆったり通過
中国道はカーブがきついことで有名ですが、完全貸し切り状態だと走行車線と追い越し車線の両方が使えるので、カーブ半径をやや大きくとることができます。すなわち、F1レースでやっているようにカーブ直前で外側の車線に移動しておき、カーブが始まったら徐々に内側の車線に移行、終わるに従って再度外側の車線に戻るという走行方法です。カーブ半径がきついほど、半径を緩和する効果が高くなるので通過速度が少し向上できます。

その4.上り坂で低速走行
上り坂でアクセルを入れたり戻したりするのが面倒なら、そのままの状態で走行してみることもできます。普段なら煽られるところですが、誰もいないので50km/hぐらいで走れます。といっても、それが最高速度だったりするんですが・・・。

いずれも自己責任でやってください。とくにライトを消すのは結構危ないので・・・山の中なのでいつ動物が飛び出してくるか分かりませんからね。

ちなみに、この辺の中国道は不況と山陽道開通による交通量減少などでガソリンスタンドが次々と閉鎖されているので、ガソリンは満タンで。

今度はさらに交通量が少ない広島北JCTから山口JCTまでを走行してみたいものです。しかしながら、両端に莫大な交通量の区間を抱えているとはいえ、中国道NEXCO西日本の採算は大丈夫なのか心配になってきますね。鉄道ファンのあいだでは中国道が中国地方の鉄道をつぶしたと言われますが、中国道ですらこれだけ少ないと、根っから鉄道が生き残るのは無理だろうと思います。