イナイチ走りというらしい

最近知ったこと。私の地元であるR171の茨木-高槻間が極めて走りにくい道路であることは以前にも取り上げましたが、酷道マニアの間では「イナイチ走り」と言われているそうです。全国的にマニアの間では通用する言葉だそうですよ。

ちなみにどういうことかというと、R171のこの区間は片側2車線の50km/h道路なんですが、交通量が多い割に道路幅が異常にせまく、右折レーンがない交差点が頻発するのです。しかも左右には飲食店や家電量販店などが林立しており、そこに出入りする車も大量。

よって左車線を走行した場合、左折車や店に出入りする車で度々減速・停車を強いられる上、右車線からの車線変更がガンガンくるので、車間距離を頻繁に修正しなければならない。時々トラックが路上駐車しており、駐車車両を発見次第、一気に加速して右車線へ(ここで右車線に隙間があるのに入るのをためらうと、長時間路駐の後ろでうずくまることになる)

右車線はもっと難易度が高く、70km/hぐらいの高速走行中、突然前方の交差点で先行車が右折ウインカーを出すのを視認したと同時に、左車線の空いている隙間を見つけてそこまで加減速し、左ウインカーを出すと同時にさっと入り込む。交差点で右折待ちをしている右折車を通り越したらウインカーを出さずにすぐに右車線に戻り、加速するも今度は先行車が交差点でないところで店に入るために右折待ちをしており、また左車線へ一時的に退避。時々こういう車はわずかなゼブラゾーンを利用して尻だけ右車線に残っていることがあるが、そういうときはたとえ左車線の車間が8mしかなくても千鳥状態で半分だけ左にはみ出して走行する(左走行車もそれを予測して車間をやや広げるのが当たり前)。

この道路を右車線でまともに走ろうとすると、

  • 直前の先行車の動き(右折しそうな雰囲気がするとあらかじめ逃げる)
  • 2、300メートル以上先の交差点の右折レーンの有無と前方の右折車
  • 右折車の存在を発見して、左レーンに車線変更する前方車の有無
  • 左車線の空いている状況と速度
  • 左車線からの車線変更の有無
  • 後続車との距離と速度(こちらより先に左車線の隙間に入られることもあるので)

を常にスキャニングしておかないと右折車の後ろで長時間うずくまる羽目になります。

最近は常に300m程度前方を見ておく、隙間があったら躊躇せず速度を合わせて割り込む、という技術を身に付けたため、スムーズにこのイナイチ走りができるようになってきましたが、初心者のころはとにかく左でも右でもうずくまることが多かったのでした。こういう運転は我々にとっては全くもって「普通」の部類なのですが、他の運転文化の人々にとっては「超怖い」運転になるのでしょう。

そういえば、先日名古屋の人と話した時に、「法定+20km/hとか普通じゃん、+15km/hぐらいがノーマルで、それぐらいで走らないと煽られるよ」と言ったら絶句してましたね。愛知もそれなりにスピードを出すはずですが、それでもそんなものなのでしょうかね。そもそも日本の法定速度は歴史的経緯から不合理なほど低く設定されているので、効率性や合理性を考えれば法定や+20ぐらいの方が適正かつ安全かと思います。