新たなタイプの入眠時幻聴

かつて、入眠時幻覚(hypnagogic hallucination)に関してエントリーを書いたことがありました。入眠時幻聴は健常人でもsleep onset REM periodに起こる現象ですが、異様な音が聞こえるのに、金縛り同様体が指示通りに動かないため、非常に恐怖や不安感を感じることがあります。私も高校ぐらいから何カ月に一回か入眠時幻聴に遭遇しています。頭はそれなりに冴えているので、「ああ、またいつもの幻聴だ〜」ということは分かっているのですが、やはり治まるまでは不安になりますね。

さて、今回また入眠時幻聴について取り上げたのは、幻聴のタイプが変わったからです。今までは主に金属破壊音(鉄板を重機でクシャクシャにした時のような音)や金切り声、悲鳴等が多かったのですが、今度は多人数の会話音が聞こえるようになりました。話している内容は記憶していませんが、少なくとも10人ぐらいの声が同時に聞こえてきます。その中には聞き覚えのある人の声も混じっているのですが、聞き覚えのない小学生の声もたくさん聞こえてきます。頭の中では、「今度は人の声か!まったくしょうがないなぁ」とか考えているのですが、さすがに人の声だと精神的に参ってしまいますね。結局その後、1時間ぐらいは寝付けませんでした。

ともかく、毎回入眠時幻聴に遭遇するたびに思うことは、こういう現象を生み出す脳のシステムは一体どうなっているんだろうということですね。

入眠時幻聴とは限りませんが、寝付けなかったり、睡眠時間が異様に短く昼眠くなるなど睡眠に障害を抱えている人は医学生でも結構たくさんいます。むしろ、医学部に入ってからのほうが小中高時代より多いかな、という印象を持っています。ドクターでも睡眠薬常用の先生は結構いるみたいですしね。睡眠のメカニズムについては研究してみたい気もします。