検察審査会制度の廃止を訴える

裁判員裁判は意外にも相当まともに動き出した印象がありますが、検察審査会制度は滅茶苦茶です。最近の検察審査会の使われ方とその判断を見ると、より好ましい司法への手段と言うよりも、はっきり言って恨みや妬みの代行手段と化しており、百害あって一利な…

公務員バッシングの危険性

官僚になる人というのは決して社会適応がいい人ばかりではなく、中には生育発達の過程で何らかの不具合があって、企業人としての行動は苦手だが、法律的な仕事や規制に代表される官僚的な仕事ならすごく得意という人もいると思うんですね。(これは公務員だ…

Re:東大入学式学長挨拶

学長はどうも私の中高のクラブの大先輩のようですので、一言コメントを。 浜田純一学長は、入学した3163人の新入生に向けて「今は複雑な課題が数多くある時代。変化に動揺するのではなく、変化を楽しみ、変化を活力にできるような力を身に着けてほしい」…

小沢の次は仙谷か

岩手小沢の次に「独裁者」の称号を次に与えねばらなぬは徳島仙谷でしょうか。 本四連絡橋の料金について意地でも前原国交省に介入していくようです。しかし、たこフェリーや宇高連絡線をその実情を知るべく好き好んで乗ってきたものからすれば、こいつは独裁…

エヴァ

「残酷な天使のテーゼ」とかは、替え歌の影響もあり、我々の世代では有名な歌ですが、意外と実際にエヴァを全部見たという人はそんなに多くないはずです。今日、はじめてTV版をすべて見ましたが、非常に興味深いですね。ガンダムみたいなただのロボット物か…

ウソの意外な側面

今日はエイプリルフールなので、ウソにまつわる話を。 よく「嘘つきは泥棒の始まり」といいます。軽いウソをつくことが罪悪感の希薄化につながり、犯罪の温床になるという意味なのでしょう。最近では「嘘つきは民主党の始まり」とも言うそうですが、それはさ…

小泉判決の興味深さ

以前から厚生省元次官殺害事件の小泉毅被告に対しての裁判についてコメントしてきましたが、死刑判決が出ましたね。死刑制度自体を存置することに私は疑問は感じますが、それをさしおけば、今回の判決は妥当と言えます。しかし、それより私の興味を惹いたの…

国民が日本をダメにする

昨日の神戸検察審査会の決定には本当に失望しました。今日の日経新聞を見るとやはり安全対策の専門家からは悪影響を懸念する声が上がっています。ますます日本は危険で野蛮な国になっていくんでしょうね。検察審査会の決定を徹底的に批判しましょうか。安全…

たぶん無罪判決で終わり

また神戸の審査会がやらかしましたね。一体どこまで社会をギスギスさせようというのでしょうか。福知山線の事故に対する3人の元幹部の強制起訴。おそらく、どれだけ優秀な弁護士が起訴したとしても裁判の結果は無罪で終わりだと思います。それ以外の判決が出…

善悪の判断とその基準

人間はだいたいにおいて善悪判断をします。たとえば選択肢がいくつかあって、どれがいいかな〜と選ぶときでも、自然と「どれが『いい』かな〜」とbetterとworseを判断するのです。どうも生物が地球上で生き残る過程で、よりよいと思う方を選択してきた歴史か…

学校の規則の方がおかしいのでは?

阿久根市長「ブログに出す」 県立校長に要求しつつ発言 法律違反をして喫煙をするもしないも、その生徒の勝手であって、何かあった時は本人が責任を取るべきことなのですから、会話したというだけで処分というのはおかしな話です。大事故につながりかねない…

最も安全な鉄道で起きた事故

大阪の地下鉄鶴見緑地線の事故は今まで触れませんでしたが、私の中ではかなり気にかかる事故でした。なぜなら、この路線は日本の在来鉄道路線の中でも最も安全な部類に入る鉄道だからです。福知山線は当時点照査しかできないATS-Swしか装備されておらず、ど…

英語で国試をしたらいいだけ

先端医療の規制排除を 仙谷担当相が神戸を視察 世界レベルの医師といっても、果たして政治情勢の安定しないアフリカの小国の医師が日本の医師と同じレベルかといえば、それはノーでしょう。どうやって医師のレベルを判断するんでしょうね。こんな的外れな提…

3K

最近はKYとか、なんでも略語にするのが大流行りですが、かつて結婚の3Kといえば高学歴、高身長、高収入でした。とある調査会社によると最近の3Kは「価値観が合う、金銭感覚が一致、雇用形態の安定」だそうです。雇用形態の安定はある意味当たり前ですが、不…

社会のルール?

よく使われる文言ですが、そもそも1億人も人間がいて価値観も多様化しているのに、法律に定められたただ一つのルールが果たして正しいのかという疑問はいつも付きまといます。私は原則として社会のルールというのは正しさを表すものではなくて、便宜的なも…

いまどきキセル?

神奈川労働局長がキセル乗車、懲戒処分に 旧労働省系とはいえ、キャリアがなんでこんな下らないことするんでしょうかね。通勤手当も出るのに。というか、自動改札が網羅されている首都圏エリアでキセルができること自体、驚くべきことです。調べてみると回数…

意思疎通が難しいことのストレス

佐用の事件ですが、私には思い当たることがあります。病気以前はとても元気だったのに、入院してからは精神的ストレスからかほとんど口をきけず、表情も出せない、時々そういう患者さんには出くわします。診察するときも「診察させてもらっていいですか?」…

人間をプログラミングする

後たたぬ患者虐待 高齢者虐待防止法の改正を なぜ、この事件をもってして法改正という発想になるのかがまったく理解できませんね。馬鹿かこいつは。私はかつてよくプログラミングをしていましたが、多くのプログラムではアプリケーションで異常が発生した場…

分煙にまつわる議論

以前のエントリーで、「通時的な様々な健康リスクを負う覚悟があるならば、定められた場所で喫煙をするのは最終的には個人の権利である」という話をしました。先日、同級生とこの変化球版のような議論をしたのもあり、この件に関してエントリーを立てること…

名立たるものを追って輝くものを追って

私は中島みゆきの「地上の星」という曲が好きです。カラオケでは必ず歌います。 どこが好きなのか。プロジェクトXが好きだったというのもありますが、歌詞が好きというのが一番の理由です。「名立たるものを追って、輝くものを追って、人は氷ばかりつかむ」 …

過失を罪に問うても誰も幸せにならない

私が常に一貫して主張し続けていることですが、故意犯罪に対して厳格に刑罰を適応することは合理性がある一方、そういう行為を起こすつもりのなかった過失に対しては基本的に罪を問うべきではないと考えています。実際に刑法38条でも、罪を犯すつもりのない…

知らなかった・・・

先日、いつもの京都線特急に乗ると最近ほとんど見かけなくなった6300系が登場。車内も混雑しており「なんでよりによって2扉やねん、運悪いな〜」とか思いながら乗っていると沿線に撮り鉄が大量発生。まあ、もうすぐ引退だからしゃーないかーとか思いながら乗…

霧の羽田

羽田でvisibilityが300ft程度しかなくて随分と遅れが出たみたいですね。 羽田濃霧欠航で、誘導装置レベルアップへ 前原国交相が表明 しかし、CATIIIBのILSを導入したところで、視程があまりに少なすぎると、ただでさえ運行数が多い羽田ではtaxingが安全にで…

足立政務官へ

厚労省の足立信也政務官が院内事故調について推進する立場を取っていますが、現実社会をちゃんと見ていないとはっきり申し上げます。 それは「大きな組織ほど組織的に物事を隠そうとし、物事を隠したときの影響力が甚大である」ということです。今回のトヨタ…

写真集

気が向いたので去年末から今年にかけて撮った写真をアップします。 津山の機関庫(奥に見えるのは28・58か?) 倉敷の夜景(石油化学コンビナート) (古代の山城、鬼ノ城・・その高さが分かる) (吉備津神社・・・この屋根の形が特殊らしい) (備中総社も…

普通がいいという病

今日は平成22年2月22日で全国各地の駅では記念の硬券切符がすぐに売り切れたようです。個人的にはあまり興味がないので買いませんでしたが。2は私の中で最も嫌いな数字です。二元論、二項対立、二大政党制・・・2という数字は一般的にあるものを対立させる作…

「いのちを大事」の本当の意味

少し古くなりますが鳩山の「いのち」演説はなかなか笑えました。そんなに命救いたければ、医学部に入りなおせば?なにか実感の伴わない「いのち」の連呼は軽いものです。さて、よく世間でも「いのちを大事に」ということはひっきりなしに言われます。これを…

非常に興味深いブログ

ふとたどり着いたブログがとても面白いものだったので紹介しておきます。 決して楽しいブログではないと思いますが、考えさせられること、心に響くものが多くて参考になります。どうやら法曹関係(元書記官?)の方が書いているようですね。 犯罪被害者の法…

人格は個人のものであって職業のものではない

若い世代はそんなこともないのですが、日本はとにかく「個人」という概念がきわめて薄弱な文化だなということは普段の生活でも感じます。人格や価値観という、一人ひとり違うものですら個人に所属するものであるという大原則が無視され、特定の所属集団や職…

診療報酬改定で救急充実?

診療報酬が久々にアップになりましたが、いまいち狙いのよく分からない政策です。小児科・・・小児科の診療報酬は人員がかかる割に若い親の負担を考えて一般的に低いことが知られているので、これは適切な政策だと思います。地方自治体レベルでは行われてい…